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お勉強 | 走ること、女性であること

走るとき、男女の違いってどれくらい関係あるのだろうか?
同じ条件で競うと男性がパフォーマンスで勝るのがほとんど。
とくに短ー中距離のレースでは、ぜったいに男性が強い。
でも100マイルレースでは、フルマラソンではどう考えても勝てない屈強なサブスリーのメンズを、なぜか抜かせたり、する。

脂肪が多いからエネルギー的にお得だったり、より戦略的なペース配分をしっかり遂行できたり。
感覚的にはそんな感じの「女性である」強みを、お勉強する。

論文① Sex Differences in Endurance Running

わかりやすいfigureにまとめられていた

むずかしいところ全部とばしてスーパー自己要約👇
enduranceへの適性は、女性のほうがよいかも◎
理由のひとつに、疲れにくく回復しやすい可能性が挙げられていた
ー血流がいい:Ⅰ型筋線維の割合が多い+エストロゲンで血管拡張
ーエネルギー効率がいい:脂肪の絶対量と筋肉での貯蓄が多く炭水化物温存できる

あとは、男性に比べて長距離レースでもより一定のペースを保つ傾向にあること
そういえば前に、ウルトラではペースを一定に保つほうがゴールタイムが短いという研究があったな

論文② Do Sex Differences in Physiology Confer a Female Advantage in Ultra-Endurance Sport?

疲れにくいメカニズム

おなじようなことが書いてあった
欠点としては胃腸問題?
胃の容量が小さいこと、胃ー腸の通過時間が長く消化に時間がかかるなど
レース中の胃腸症状の有無は、あまりいい比較研究がないみたいだった
でも摂取が必要なエネルギー絶対量も小さいから、必ずしもデメリットか分かんないよね

論文③ Running Endurance in Women Compared to Men

過去のトレランレースでの成績を後方視的に男女でくらべたやつ👇
距離がのびるほど男女差が縮まる◎

つまり、距離が伸びたときに落ちるスピードの割合が、女性の方が小さい
これは感覚と一致する気がするなあ

まとめ

世界トップの男子と世界トップの女子が競ったら、絶対に男子が有利だと思う。
酸素摂取量や体脂肪量がちがうから。

でもウルトラディスタンスでは、差が縮まる。脂肪、ありがとう。
フル3時間20分のわたしが100マイルならまあまあ走れる理由が、少し分かった。
決して、フルさぼってるわけじゃないって、みんな分かってくれますように☺

※論文の解釈が必ずしも正しいとは限りませんのでご注意ください



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