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2021年 夏の特別講座① 木の端材でオリジナル時計を作ろう!

 2021年7月24日。2021年夏のcommon's special daysの1日目が開催されました。昨年に引き続き行われた、土日祝日、長期休みに体験することができる特別なイベント。今回のプログラムは【木の端材でオリジナル時計を作ろう!】です。

 今回のプログラムの講師はcommonのコラボレーターでもあり、多摩美術大学の講師でもある亀井寛之さん。

 亀井さんはcommonの内装や机などをデザインし、机などは子どもたちも巻き込んで一緒に制作しています。そして、昨年の冬のイベントの際には、海外の楽器、カホン作りのワークショップを開催してくださり、とても楽しい1日となりました。
 そんな亀井さんのワークショップ、はたしてどんなものになっていくのか、子どもたちはどの様に試行錯誤していくのか、みんながワクワクしながら始まっていきました。

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 まずは、写真中央にいる亀井さんからのお話。アシスタントの方の紹介やこのイベントでやることの確認などを行いました。

 話を聞いたら、時計作りのスタート!

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 最初は時計を作るための端材選び。この端材を使って、予め用意してあった時計の基盤となる木の板に接着していきます。これは時計の顔に相当する、文字盤の部分になります。

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 「木の色が色々あって面白いね!」「厚み、長さも違って選びがいってものがあるな・・・。」
 様々な種類の木があるのが嬉しい悩みの様子です。(笑)

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 次は、選んだ木を基盤の上に並べて配置を決めます。様々な木があるからこそ並べ方によってその時計の雰囲気も変化する。並べ方は無限大にあります。

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はみ出している部分がありますが、後で調節するのでOK!とにかく自分の理想の配置にを目指してひたすら置いていきます。

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 木の配置を決めたら、今度は文字盤の飾り付けをしていきます。ここでは、最初に飾り付けのイメージ図を作成していきます。

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 並べた木を見ながら、どんな色合いにするか、どんどん描き出す様子。創造力が溢れ出しています!

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 中には定規を使って、描き出す子も。長さをしっかり測りながら作成していました。そのプロセスにも個性があって面白いです。

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 イメージ図が出来たら、一度みんなで確認し合います。「こういう風に作りたい!」「ここが特にポイントなんだよね!」とみんなに話していきます。
 こうしてイメージ図だけでなく、言葉で話すことで、自分の思いを伝えられる。聞いた人たちは、「こういうのもあったんだ!」と新しい発見に繋がる。とても大切な時間です。

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 イメージ図が出来上がったら、直角定規を使って木に印をつけていきます。初めて使う子が多く、普段とは違う定規で新鮮さを感じていました。

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 印をつけたら、いよいよ木を切る工程に移っていきます。最初はこの様に大人がお手本を見せていきます。(真剣な眼差し・・・!)

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 やり方を覚えたら実際に切っていきます。「線の上を切るのが難しい!」と苦労はしていましたが、とても楽しそうです。

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 切り終わったら、基盤に切った木を貼り付けていきます。木に満遍なくボンドを付けることで木が取れにくくなるのがポイントです。

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 木の細かい調整はやすりを使って調整していきます。木と木の間にさらに木を埋め込んでく姿は、まるでパズルをやっていくかの様です・・・!

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 基盤を木の端材で埋めていくとこの様な感じに。趣のある文字盤になっています!

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 木の端材を付け終わったら、飾り付けです。時計の数字の位置も考えながら、イメージ図を見て描いたり貼ったりしていきます。

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 金色の数字の飾りが気に入ったのか、貼っている様子。書いた数字と組み合わせているのもgoodです。

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 「ねぇ!凄いことになっているよ!」と声を掛けられ見に行くと、文字盤に枯れ葉や木の皮を貼っている様子が!イメージ図とは違うけども・・・?気になりますが、ここは一旦出来上がるまで様子を見ましょう・・・!

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 ある程度飾り付けが出来たら、ここでもう一度進捗を確認し合います。イメージ図を基に実際にどうなっていったのか皆の時計を見て回ります。

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 先ほど、枯れ葉などを貼っていた彼、話を聞いていくと、イメージ図と違うものになったことには理由があり、「木を見てたら、自然の物を取り入れたくて・・・」とのこと。作って行く途中にも、アイデアが生まれ、それを実践していく。この柔軟な発想と行動力が素晴らしい!

 以上で、午前の部は終了。集中していたのもあり、時間はあっという間に過ぎていきました。。

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 昼食を食べ、少し休憩したら、午後の部のスタート!
 まずは、亀井さんの話を聞いて、次に何をやるのかを確認します。飾り付けで足りない所があれば、飾り付けの続きをやるも良し、もう出来た人は、時計の針を付けていく作業に移るという形になりました。

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 時計の針を付けるというところで、亀井さんから一つ時計についてのお話しがありました。
 今回の時計に使用した針の部分はクォーツ時計。クォーツ時計とは一体何でしょうか。
 クォーツとは水晶という意味で、水晶に電気を流すことで振動し、その振動で針が動く仕組みになっています。さらに、水晶は1秒間に1回振動する様に切ってあるそうです。

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 子どもたちは、亀井さんの話とクォーツ時計に興味津々!電波時計は知っていたみたいですが、こういう時計もあるんだと関心を持っていました。

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 そんな時計にまつわるお話のあと、文字盤の中心に穴を開けていきます。ここは亀井さんの仕事。電動ドリルで丁寧に開けていきます。

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 穴を開けたら、時計のムーブメントの軸にゴムパッキンと掛金具を通して、後ろから開けた穴に差し込みます。

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 それが出来たら、前側から時針・分針・秒針を付けて、止め金具で固定していきます。

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 この止め金具をしっかり固定するためにワッシャーというものを使うのですが、これがなかなかの力仕事で、少々難しいところではありましたが、頑張って固定させていました。

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 固定も終えて、ムーブメントに電池を入れたら完成!!!

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 「ほら!しっかり動くよ!」と無事に出来上がったことをお友達に報告しています。(笑)

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 全員出来上がったら、最後にみんなの前で完成品の披露、自分の思いの丈を伝えてくれました。
 「のこぎりで木を切るのが楽しかった!」「集中して疲れたけど、上手に出来て良かった!」と、全員嬉しそうにしていました。

 今回のイベントの子どもたちの様子を見て、時計に凸凹にして立体感を出したり、木材をはみ出させたりと、自由な発想を持つ子どもたちのパワーにとても驚きました。
 また、今回のワークショップの中では、途中でその工夫をみんなで話して共有する場を作り、この時間がさらなる新しい発見や学びに繋がっていきました。その新しい発見や学びは次の新たな発想が浮かんでくるという源になっていくといった良いサイクルを回すことができたワークショップでした。

 今回、子どもたちが木材選びからデザイン、そして創作まですべて自分でやっています。そこにはきっと強い思いがあることでしょう。そんな想いの詰まったものが日常生活を送る空間にあることで、作ったときの気持ちが常によみがえり、さらに子どもたちの心が豊かになっていくことを願っています。

 コミュニケーター 細谷 拓巳

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