食べログに頼らない飲食店経営
食べログの評価システムが変わってスコアが下がったことで売上げが減ったとして食べログに賠償請求していた裁判で、食べログ側に非があるという判決が出ました。(控訴されるのでひとまずという形ではありますが)
訴えた店舗側の主張としては、評価システムの要素として”チェーン店である”事がマイナス評価になっているという訴えでしたが、アルゴリズムは当然の事ながら開示されなかったで詳細は不明(裁判所には開示してると思われます)ですが、この判決が出たと言う事は、まぁ、店舗側の推測は合っていたのではないかと思われます。
双方死活問題ですし、飲食店オーナーのみなさん的には注目の裁判だと思いますので、今後の行方をつぶさに見て行きたいと思います。
で、今回の話の本題ですが、「結局、お店側は食べログに支配されるしかないのでしょうか?」という話。
このニュースを取り上げてたテレビ番組で、インタビューされてる人(お客さん)の声を聞くと、「店選びでは食べログのスコアや口コミを見て決める」「もはや食べログは店選びでは欠かせない」いう声が多数ありました。こういうインタビューを聞くと飲食店のみなさんが、食べログのスコアの上下や口コミの内容に過敏にならざるを得ないのも理解出来ますし、悪い口コミを書かれないように常にお客さまは神さまです方式にならざるを得なくなります。(ちなみにそれって幸せなんですかね?)
こう書くと食べログの支配から逃れるのはもはや不可のように思えて来ますが、そもそも、なぜ人は食べログを使って飲食店を探すのでしょうか?食べログはお店検索のツールだから使うのは当たり前だと言われそうですが、昔、食べログがなかった頃、もっと言えばスマホとかなかった頃、どうやって店探ししてたかを思い出すと、「テレビ番組で取り上げてたな〜」とか、「雑誌の特集で見たな〜」とかが思い出されますが、とりあえず知り合いに聞いてませんでしたか?
この知り合いに聞くという行為が実は一番精度が高く(知り合いだからいい店を紹介したいと思うはず)コスパの良い(テレビを見る時間、雑誌を読む手間など考えると、電話して聞くのはお手軽)お店検索だったと個人的には思ってます。そして、この方法が成立していたのは、自分と知り合いの行動範囲が一致している事が暗黙の了解としてあったことはあまり意識していない重要な要因です。
行動範囲が一致しているというのをもう少し説明すると、例えばテレビや雑誌で取り上げられる店がとても魅力的だったとしても、その店の場所が自分が住んでる所から距離があったり海外だったりした場合、意味がありません。(いつか行きたい店リストには載せますが)いま行きたい店は、いまいる場所から行ける距離の店です。知り合いはそれをわかった上でオススメの店を教えてくれます。さらに気の利いた知り合いは、好みまで考慮してオススメしてくれますからもはやコンシェルジュです。
ここまで書いて、”知り合い”の現代版(デジタル版)が食べログ(位置情報を把握していまいる場所を特定し過去の履歴から趣向性も認識してくれます)なので、やはり食べログの支配からは逃れられないという結論になりそうですが、実は食べログで検索するのと知り合いに聞くのでは大きな違いがあります。
それは取捨選択を自分でやらないと行けないかどうかです。
この取捨選択が実は面倒臭いのです。取捨選択を出来るだけ簡単に行えるようにスコアがあったり口コミがあったりしますが、それらを見て(読んで)理解し思考する時間、ほぼ同じ評価を判断する決断、結局悩みます。この悩む時間がコストですし、面倒臭い時間です。一方、(心から信用している)知り合いからのオススメは何も考えずにオススメされた店に行けばいいだけなので、とても楽です。つまり、この部分が飲食店にとって、今後の生命線になる部分ではないかと思います。
では、具体的にどうすればいいのか?
一度来てくれた人をガッチリ囲い込む、さらに囲い込んだ人の周辺の人も囲い込む…と書くと、「なんだよ、普通の事じゃねーか」と言われそうですが、囲い込むために具体的に何かやってますか??
ここで登場するのが飲食店オンラインサロンです。
オンラインサロンはお店とお客さんを繋ぐとてもいいツールです。
例えば、月額1,000円のオンラインサロンだとして、1,000円分の会費はお店に来た時にチケットとして使えるようにします。さらに、予約も優先的に出来て、月に一度はオフ会を店で開催し、試作メニューを食べてもらったり、新メニュー開発に協力してもらったり、何ならバイトも会員から探してみたりして。
お客さんからすると、自分の行きつけの店、ちょっと無理聞いてくれる店として、自分の電話帳に載せます。これが、お客さんを囲い込むと言う事で、こうなればお客さんは食べログは見なくなりますし、例え食べログの評価がどうであれ、自分的にOKなのであれば自分の感覚を優先する事になりますから、食べログの支配から逃れられると言う事になります。
常に言ってる事ですがオンラインサロンと飲食店はとても親和性の高い関係にありますから、ぜひ世の飲食店のオーナー様はオンラインサロン開設をご検討ください。
コミュマネブはオンラインサロンプロデュースのスペシャリストです。
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