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2024年北九州マラソンの必要水分補給量予測
明日2月18日は北九州マラソンが開催される。ここで、急遽、必要な水分補給量の予測を行うことにした。
必要な方法や考え方は、下記サイトも参照。発想時刻が今回の北九州マラソンと同じなのでわかりやすいだろう。前日の予報ではもっと高温になると見込まれていたはずだが、今日の時点では昨日ほどの高温にはならないよう。
開催内容
2月18日9:00北九州市役所前をスタート、八幡東区、小倉駅北口、門司港レトロ地区を通過して、小倉駅北口がゴール。詳細は、以下のHPを参照。
なお、獲得標高は、以下のサイトでは82mとされている。330mとするサイトもあったが、以下の計算では82mを前提とする。
推定の流れ
以下の流れで推定する。
(1)ペルソナの設定(体重、走行速度)
(2)複数地点の特定時間のWBGTの推定
(3)上記からの脱水量の推定
脱水量の推定は、私が試作した以下のアプリのWEB版によった。私自身の2022年の走行と脱水、気象条件の関係から推定した式に基づいて計算している。
ペルソナの設定
体重:65㎏
走行ペース:時速10㎞→1㎞あたり6分00秒のペースになる。
1時間後に10㎞地点、2時間後に20㎞地点、3時間後に30㎞地点、4時間後に20㎞地点を通過、4時間13分10秒後にゴール
体重は標準的な市民ランナーの体重を想定した。
手法
・スタート/ゴール、10㎞、20㎞、30㎞、40㎞地点の緯度・経度を入手
・気象データのオープンソース「OPEN-METEO」サイトから、上記各地点における到達時刻に近い気象データの予測値を取得。なお、同サイトでは、緯度・経度を入力すれば、当該地点の気象データの予測値(最大16日先まで)を1時間刻みで入手することが可能。入手データは、●時00分のものになる。
・これより、上記各地点の入手データ値は、以下の時間帯のものに相当する。
スタート-9:00時点
10㎞-10:00時点
20㎞-11:00時点
30㎞-12:00時点
40㎞-13:00時点
こから推定したWBGTは、以下のようになった。なお、日本時間2月17日午前9:00時点の予測値である。
スタート(9:00):9.6℃ 10㎞(10:00):11.5℃
20㎞(11:00):12.6℃ 30㎞(12:00):13.2℃
40㎞(13:00):13.9℃
平均:12.2℃
脱水量の予測
最初に設定したペルソナ、各地点のWBGTをもとに、ペルソナ(体重65㎏)に関する脱水量を以下に推定した。
3.6ℓ
(幅を持たせて)
50%の確率で3.2~4.0ℓ
70%の確率で3.0~4.2ℓ
水分補給がない場合だと、1時間半で脱水率が体重比2%となりパフォーマンスの低下が目立つようになる。
必要な水分補給量の予測
ゴール時点で体重比2%までの脱水を許容する前提に立つと、ゴールまでに必要な水分補給量は、
3.6ℓ - 65㎏ × 2% = 2.3ℓ となる。