古語辞典は必要なのか?

こんにちは。ナマケモノの勉強術です。

今日は古文から高校生・大学受験生からよくある質問の一つ、「古語辞典って使った方がいいの?」ということについてお伝えしていきます。どの受験生も、特に理系の人なんかは、古文にとれる時間はほとんどないと思います。ですが古文は比較的少ない勉強時間で得点できる、おいしい教科であります。効率的に古文を勉強する方法をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧下さい。

さて、皆さんは学校で古文の授業を受けるときや宿題をする際、古語辞典を使うように指導されているでしょうか。あの分厚い辞書を毎日持って歩いている人は流石にいないと思いますが、学校でそのような指導がなくても、予習復習や問題演習の際に電子辞書とかで古語辞典を使用してる人はけっこういるかと思います。今回は、古文で得点するために古語辞典はそもそも必要なのかということについてお話ししていきます。もちろん一口に「得点」と言っても、下から上までさまざまだと思いますが、今回はその両者にとって共通のやり方をお伝えしますので、古文をなんとかしたい人、武器にしたい人、どちらにも参考にしていただけると思います。

今回、この話をするにあたり、本屋さんに行って古語辞典を手に取ってみたのですが、これはやっぱり「受験コーナー」にドンと鎮座しておりましてね、帯に「18000項目収録!大学受験に必要な知識を全て網羅!」とありました。「おお、これは手元に置いておいた方が安心だな!」とついつい買ってしまいそうですが…ちょっとストップ。確かに大学受験に必要な知識は全て網羅しているとは思いますが、逆に「そんなに必要なのか?」ということも考えてみましょう。一般的に古文で必要な単語数は共通テストで200語、難関私大で300語前後だと言われています。そう考えるとですよ、18000項目あると言われてもですね、仮にその半分が文法事項などだったとしても9000。1-300/9000=96%。もちろん分母はざっくり置いてますけども、なんと古語辞典の96%が受験で使わない項目です。というわけで、「古語辞典は使った方がいいのか?」という質問についての結論は「NO」です。それよりも市販の単語集を買いましょう。ここで、「そんな200とか300語程度で、本当に入試問題をカバーできるんですか?」と不安な方もいると思いますが、単語帳に載っていない語が文章中に出現することはあります。しかし、その語は

 1.知らなくても解ける

2.推測できる 

3.誰も解けない 

のいずれか。


受験をするにあたり大事にして欲しいのが、

・準備に完璧を目指さない 

・知識ではなく工夫を要求されていることを知る 

・あきらめる  というものです。これはそれぞれ先程の123と繋がっているのですけど。受験をする皆さんは時間も、脳みその容量も限られています。だから覚えるものは極力少なく、工夫でカバーできるものは工夫することが大事で、「いらないものをしっかり削る」という姿勢で勉強した人が、受験で成功します。単語集を基準に「覚えなければいけないもの」を限定して勉強しましょう。この辺りが、このチャンネルのテーマである「ナマケモノこそ受験に向いている」の本質です。クソ真面目に辞書を使っていると、詰みます。詰みたくないなら楽をしろ、です。

はい、というわけで「古語辞典は使うな。単語帳を使え」という話でした。私自身、ゼロから古文を始めて一年で偏差値60を超え、その後70前後まで伸ばして大学に合格したのですが、そのとき使っていたのは単語帳と簡単な文法書のみ。そしてもうかれこれ20年も古文を教えていますが、古文の専門家ではないので、その単語帳と文法書以外の知識は相変わらず持ち合わせておりません。しかし、毎年多くの過去問を解いて解説するにあたり、古語辞典に頼ることはありません。知らない単語に遭遇しても、根底に先ほど申し上げた三点 1.知らなくても解ける 2.推測できる 3.誰も解けない というのがあれば、焦ることなく問題を解きすすめることができるのです。ぜひ参考にしてみてください。 


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永井プロフ

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