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入学してから伸びる東北大学の魅力

どうもCluezemi の佐藤です。
近年世界大学ランキング日本版で東北大が 1 位に選ばれたとありますが、皆さんどのような印象を東北大にお持ちでしょうか?
私も在学しており一番の大学とまでは言わないものの、かなり充実している大学だと思います。
巷では特に研究分野に精通しているといわれがちですが、インターネットに転がっている情報は解像度の低いものばかりだと思います。
今回は実際の研究現場を踏まえて、かなり踏み込んだギリギリのお話をできればと思います。

1. 研究費しっかりしている

東北大の良いところは研究費が多くあるという点です。
研究活動(特に理系)を行うためには研究費がないといけない。
2 万円の消耗品が3 日でなくなることもざらにあります。
その中でどうやって研究費を稼いでいくのか、というのがとっても重要になるのですが、東北大はお金を稼ぐことが上手な人の集団だと感じます。

実際に関わらないと分からない事項だと思いますが、研究費を稼ぐ手段としては主に 2つあり、「共同研究を組む」と「科研費を当てる」です。
こちらについて更にお話していこうと思います。

共同研究については研究室と企業のツテが大事になってくると思います。
具体的にどこと組んでいるかは守秘義務もあるので基本公にはされませんが、学会での何気ない質問から共同研究まで発展する場合がよくあります。
企業の目的としては様々あると思われますが、単なる研究の進捗だけではなく、東北大生の採用活動も兼ねていると思われます。

一方科研費ですが、日本学術振興会からの助成金のことを指します。
具体的な金額については以下のサイトをご参照いただきたいところですが、科研費はS~C までのグレードがあり、得られる金額も差があるためどの科研費を当てているかが重要になります。
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/03_keikaku/index.html

科研費を当てるためには「いかに研究が優れているか」、「今後の展望の明るさ」を短く簡潔にまとめる必要がありますが、東北大にはそのノウハウが詰まっていると個人的に思います。

理系に進学される受験生には、単なる偏差値やネームバリューだけではなく、自分が行く大学の先生がどれくらい科研費を当てているかが一つの尺度になると思いますので、ぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか?
実際に先生が当てた金額については以下のサイトでざっくりわかります。
(当然共同研究は情報がないので、実際の研究費はサイト情報より多いと思いますが。)

https://research-er.jp/

2.教育がしっかりしている

東北大は特に教育がしっかりしていると思います。
インターネットではよく研究設備が充実している、教育リソースが高い、国際的と言われますが、一番の売りは研究室配属後の教育体制だと私は確信します。

ポイントとなるのが、一般教養科目、専門科目等の授業が終わった次の過程にある研究室です。
おおかたの大学では毎年研究室に6~8 人程度学生が配属されますが、仮に学部
4 年生から修士2 年までいるとなると20~30 人学生が在籍している計算になります。
一つの研究室が大量の学生を抱えるわけです。

通常は1 人の教授が30 人全員を指導することになり、学生一人当たりの受けられる教育量は決して多くないのが現状です。
一方東北大は研究室と先生の数が多いため、研究室の学生数が少なくなり、学生が受けられる教育量は相当なものになります。
実際に私の在籍する研究室は、先生が3 人(教授、准教授、助教)に対して学生が9 人となっています。

通常の大学と比較すると学生が受けられる教育量は7~10 倍にも上ります(先生一人に対する学生数で比較)。
先生の目も届きやすいことから、個人に合わせて能力を向上させることができる教育体制が確立されていると考えます。
研究活動では「自分で考え、動く能力」「人に物事を伝える能力」が養われ、画一的な教育ではなく、学生が一定以上の能力を身に着けることができる場所です。

そういった能力は就職活動でも遺憾なく発揮され、多くの学生が希望通りの職種についていると見られます。
東大は「実力が伸びてから入る大学」、東北大は「入ってから実力が伸びる大学」と誰かが言っていましたが、その通りの大学だと私も思います。

いかがでしたでしょうか?
あまり世に語られることのない部分の東北大の魅力ですが、研究費、教育体制、どちらも大学生活を送る中でとても重要な要項だと思います。
この記事が東北大を志望する一助となりましたら幸いです。

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