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菅井 洋実先生の感想:Club Q オンライン勉強会 「哲学者、加藤和哉さんと哲学対話 Vol.11 「哲学を哲学する」(2021-09-30)」はいかがでしたか?
「感想」
今回は、菅井 洋実先生(国語国文学、哲学、現代思想、芸術、音楽、ICT、ラグビー)による感想です。
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加藤さんが「自分の足下の地面を掘り返す作業」と哲学のことを譬えていましたが、まさに、今夜の哲学対話もそのような表現がぴったりのダイアローグでした。
加藤さんの哲学対話は先月に続き、2回目の参加でしたが、初めての参加だった全額同様に、Mai さんから毎回ある Club Q オンライン会の原則、そして加藤さんからの哲学対話とは……というガイドラインに従って、本当に様々なバックグラウンドを持った参加者から質の高い話が聴け、アッと言う間に過ぎた2時間半でした。
途中、Mai さんが、話をすることだけではなく、じっと聴いているだけの方も、聴いていることで頭の中で哲学しているんだな……ということを云っていましたが、私もまさにそう思っていました。たくさんの視点が違う人の、今まで自分では全く考えもしなかった哲学についての話を聴きながら、思考を擬えてあれこれ思惟を巡らせているだけで、脳内がオーバーヒートしそうでした。
人は言語(母語)によって思考するので、言語の発達と獲得が思考の幅を拡げ、深みを増すと考えています。特に哲学に関する概念などの抽象的思考に関しては、自分自身の足下をつねに掘り下げて、柔軟にしておかないとならないと思うため、そんな態度で聴いていたら、今夜の哲学対話では様々な衝撃を受けました。
今でも「哲学を哲学する」というテーマに対して、自分自身がはっきりと誰かに語れるほど思考が纏まっていないのですが、明らかに今回の対話をしたことで、堅かった足下の土がフカフカになっていることに気づきます。それは一瞬痛みも伴う場合もありますが、私にとっては総じて心地良い体験です。今回の対話をもとに、思考が拡がったことは確実なので、それをしっかり自分自身のものとして深めていきたいと思っています。
哲学は知見でも状態でもなく、行為そのもの「哲学する」ことだと考えます。もちろん、哲学史を学ぶことも、テクストを読み先哲の思想を理解することも大切なことだと思いますが、物事の本質や真実に迫るため、哲学する態度を忘れずに日々暮らしていきたいと考えます。
加藤さん、Mai さん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。また哲学対話でお会いしましょう。
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菅井 洋実先生ありがとうございました。
身近な話題から深遠なテーマまで、誰もが参加して自由に話せる場、それが「哲学対話」です。
「哲学」と聞くと難しいと感じる方もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。ぜひ、いちど参加してみて下さい。
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