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ぶらり台湾一人旅 2泊3日 ②後半

前半からの続きです。

思わぬところでいい香りとの出会いが

いちじくのスムージーを堪能した後は,そのままホテルへ。
と,松山文創園区の入り口あたりにある香水のお店が気になっていたので立ち寄ることに。Pinscentというお店です。
こじんまりとした店内には,パフュームだけではなくキャンドルやルームフレグランスも。
2つ買うとちょっとお得だよというお店の人の言葉にほだされて(笑),香水は0000という名前のウッディ系とラストノートがお茶系の1125の2つを,ルームフレグランスは神木という名前も神々しい,森林浴以外の何物でもない香りが好みドンピシャなものを選びました。いやみのない,すっきりとシンプルな香り。重ねづけにも良さそう。

パケも好み

お会計をしてたら,お店の人が私のと同じチャームのネックレスを着けていたのでお揃いだねと言ったら,これお気に入りなの!あなたのも素敵!!と意気投合して思わずハイタッチ。

左のやつ。ハムサと言います。
邪眼のお守り

旅先でのこういうやり取りが楽しいんだよなあ。

次の行き先はお茶屋さん

ホテルの部屋に戻り,荷物を置いて一息つきながら次の行き先を決めることに。最終的には夜市を目指したいので,まずは駅から近いところから立ち寄ろうと思い,気になっていたお茶屋さんに行くことに決めました。
再びメトロに乗って大橋頭駅へ。歩いて数分で目的地の林茂森茶行に着きました。
お店が見える前にふわっとお茶のいい香りがしてすぐにここだ!とわかりました。
お茶の香りってどうしてあんなにいい香りなんでしょうね…お店の中に住み着きたいくらいでしたわ…

茶器も豊富な品揃え

籠目模様の天井が美しい店内には,大きなブリキのバケツがずらりと並んでいて,その中の茶葉を量り売りで買うシステムのお店でした。

気になる茶葉があれば店員さんが香りをかがせてくれるのですが,お茶の違いを詳しく聞きたかったので,英語の話せる店員さんに色々聞いてみました。茉莉花茶なんて8種類くらいあって,どれがいいのやら全くわからん。
店員さん曰く,一番安い茉莉花茶はまず台湾産ではないし,もともと枕に使われるようなものなのだけれど,ぎりぎり飲めるクオリティなのだとか。枕に茶葉が使われるってこと自体知らなかったよ。一番お高い茉莉花茶をかがせてもらいましたが,天国…?ってくらいの多幸感でいっぱいになりました。あれはすごい。
他に,台湾紅茶なるものがあったので聞いてみると,台湾で取れた茶葉で作った紅茶とのこと。なるほどそうかと思いつつ,今まで飲んだことがなかったので試飲させてもらうことに。
私の経験上,お店の中にお茶を飲むスペースがあるお店は試飲させてくれるので,気になったらとりあえず聞いてみるといいと思います。
台湾紅茶は普通の紅茶とも和紅茶ともまた違った美味しさで,しっかりと茶葉のうまみを感じつつ蜜のような甘い香りがして好みだったので,先ほどの茉莉花茶(リアルな話,上から三番目の値段のにしました。笑)と大好きな凍頂烏龍茶の3つをそれぞれ最小サイズの150gずつ買いました。
大満足!

そぞろ歩きは愉し

次はQinjing Old Warehouseというアンティークのグッズがそろうショップへ。こういうお店は大好きで,パリを訪れる時は必ず蚤の市へ行くほど。宝探し気分です。

店構えからもうわくわくしてしまう

アデリアレトロっぽいグラスやいかにも中華な感じの食器など,いくつも欲しいものはあったものの,結局悩んで何も買わずにお店を後に。
このあたりで小腹も空いてきたので食事をするお店を目指します。
その途中,目のイラストの眼科の看板を見つけて,つげ義春じゃん!ねじ式じゃん!!!と大興奮。思わず写真を撮ってしまいました。

(何撮ってんだ…?)とおじさんの訝しげな顔

これだから街歩きは愉しいのよね。

佳興魚丸店でお昼ごはん

看板のイラストが可愛いけれど何故サメ?

こちらではとても美味しい魚団子のスープが食べられるということで訪れてみました。
日本人だとわかるとお店の人が日本語のメニューを見せてくれました。ありがたい。先にオーダーとお会計をするシステム、魚とイカの団子入りのスープを頼みました。お店の人に麺入れる?と聞かれたけれど,後のことも考えてナシで。

はわわ…また食べたいよぅ(涎)

ほどなく出てきたこのスープ,今回の旅のMVP!
かつおぶしのうまみがたっぷりきいたとろみスープに,もちもちの皮に包まれた魚団子,ほどよくニンニクの風味がきいているイカの団子とやわらかく煮た大根も入って,全てがパーフェクト。
今も思い出して何度も脳の中で反芻してしまうし,一週間に一回は行きたい味。大好き。
今までの海外経験で忘れられない味がいくつかあって。フランスのバゲット,ベルギーのムール貝,イギリスのフィッシュ&チップス,香港の牛乳プリン,そしてマレーシアのバンミー。今回のは間違いなくこれらに並ぶ味でした。

お腹を満たしたら次はお買い物

美味しいものを食べた後のふわふわしたいい気持ちで次の目的地へ。
途中,個人商店の軒先に猫がいてにゃあにゃあ言うので,そのまま誘われてお店の中へ入ってしまう。食料品のお店で香辛料など売っていて,猫と遊んだだけで手ぶらで出るわけにはいかなそうだったので,おじさんの顔印の黒胡椒と刀削麺の乾麺を購入。

猫,いい仕事してるね…笑

お洒落セレクトショップ Earthing Wayへ

こちらでは洋服や食器などを主に扱うとのことで,台湾の作家さんの食器など買えたらいいなと思い訪れてみました。どれも素敵なセレクトでツボに入りまくり。棚にじっくり見入っていると,後ろで店員さんが何かずっと中国語で話しており,他にお客さんいたかな…と考えていたところでハッと話しかけられていることに気が付く。
振り返って,ごめん私日本人!と言うと,エッと驚いた顔をされました。
これ,今回の旅で面白かったことなのですが,一度も日本語で話しかけられなかったんですよ。それで,私日本人なのと言うと,大抵エッと言う顔をされる。何故なの。そんなに私の「你好(ニーハオ)」の発音が良かったのだろうか…?
さらに帰国後,ちょうど同じころに台湾に行っていたというカンボジアの学生さんと話していた時,僕日本語でめっちゃ話しかけられたwと言うので,私中国語でしか話しかけられなかったんだけどwwwと言って笑いあいました。

閑話休題。
そのお店ではすごくすごく好みの香水を見つけてしまい,2種類で悩んだ末これにしよう!と決めてお店の人に伝えると,なんと在庫切れとのこと。ショック!!しかしお店の人がここになら在庫あると思う,と別のお店を教えてくれたので,営業時間を確認して夜市の後に行くことに決めました。

再びそぞろ歩き

お店を出た後は永楽市場に向かって歩き,周辺をぶらぶらと。
市場は閉まっていたので外から眺めて,その周りの小さなお店を何となく見ながら歩きました。途中休憩でカフェに入って珈琲を飲んだり,雑貨屋さんで見つけたゆるい猫のイラストのシールを買ったり。

猫グッズ見かけたら買わずにはいられない

台北の町はどこを切り取っても見所があっていいです。カラフルな廟,建設途中でスケルトンになっている赤煉瓦の建物,古そうな石造りの病院。あとは,東南アジアの国でよく見かける,根っこが表に出て枝に垂れ下がっている樹木もたくさん植わっていて,日本とは違う場所なんだなぁと思ったり。

病院名のフォントもいかしてる
何て名前の樹なのかいまだ知らず

おやつは杉味豆花で

夜市が始まるまでまだ時間があったので,杉味豆花で小腹を満たすことにしました。スタンダードな豆花にトッピングが2種類選べるということで,私は小豆とピーナッツを選びました。お店のおばさんには,芋が美味しいよ!と強く勧められたけれど,私はどうしてもやわやわに煮たピーナッツが食べたかったのよ…。

量もたっぷり

甘みが強すぎず優しい味わいでとても美味しい。豆腐の味がたんぱくだからすぐに飽きてしまうかと思いきや,最後まで美味しくぺろりと平らげてしまいました。お腹にたまるし豆腐でギルティフリーだしで,これ完璧なおやつでは?

コスメを見るならWatsons

お店を出るもまだ少し時間があるな…と思い,夜市のはす向かいにあったドラッグストアのWatsonsで時間をつぶすことに。日本でおなじみのブランドもありつつ,見たことのないコスメも結構あって楽しい。
Fresho2という台湾のコスメブランドのアイシャドウパレットとマットリップが可愛かったのと,ネイルポリッシュも2本ほどお買い上げ。

ヘビロテ中

夜市へ!

さてさていい時間になってきたので,夜市の中へ。すでにお店の前には行列ができていたりもして,まずは屋台の端まで歩いてみる。何を食べようかな。
台北の町を歩いていて思ったのは,日本と同じく際立ったにおいがしないこと。アジアのいくつかの国に行ったことがあるのですが,どこも特有のにおいが街に漂っていて,特によく行くインドネシアでは空港に降り立った瞬間に「ああ,インドネシア来たな」と感じるほど。
台北の町にはそれがなくて過ごしやすいなあと思っていたのですが,屋台が多い場所に差し掛かって気が付いたにおいがあります。それは臭豆腐。あればかりは頂けない。私,きっと臭豆腐とは一生仲良くできないな…。
さて,いいにおいと臭豆腐の合間をかきわけながら,テーブル席が用意されている屋台で赤肉飯なるものを注文してみました。サイズが選べるのもうれしいところ。実はさきほど食べた豆花のおかげでさほどお腹が空いていなかったので,ここでは小を選びました。

ちょうどいいサイズ

味付けは魯肉飯みたいな甘辛な感じだけれど,お肉がもっとひき肉っぽい感じ?屋台飯!って感じで美味しかったです。
その後,別のお店で苺飴を買ってその場で食べました。ぱりぱりの飴にコーティングされた苺は,蜜で煮たのかな?と思うくらい甘くてとても美味しかった。これはまた食べたいなあ。

うまうま

個人的に夜市は十分堪能したなと思えたので,教えてもらった香水のお店に行くことにしました。

素敵香水ショップの若水La Brumeへ

Earthing Wayで教えてもらったのは,若水La Brumeというお店で,最寄り駅の南京三民駅から歩いて10分ほどの距離のところにありました。
特に何があるというわけでもなさそうなエリアでしたが,ちょこちょこといい感じのお店が点在していて気になりました。
たどり着いたお店は,外観からして一目で好き!と感じる素敵な佇まいで,雰囲気の良さもディスプレイの美しさもシックで落ち着く空間でした。

写真を取り損ねたのでインスタからお借りしました

お店の人に,これが欲しくて来たのと告げるとまさかの欠品。嘘でしょ。
私がショックを受けていたら,同じ調香師の人のだよと別のブランドを教えてくれたり,こんなのはどう?と好みに合わせて色々出してきてくれました。
ちなみに,これが私が欲しかったやつ。

パケも素敵すぎ。
日本人の彫刻家の方によるデザインなのだとお店の人に教えてもらった

お店の人が日本には送れないんだよね,と言うので,知ってる,危険物扱いで税関で止められちゃうんだよねとお喋り。あとは,最近好きでちょくちょく通っている,Aterier Macriという香水と眼鏡を扱うお店でも置いているOddityの香水もあったので,これは次買おうと思っているんだけど日本でも買えるからと話したら,お店の方もAtelier Macriを知っていて,ひとしきり香水談義で盛り上がりました。
お店の人に職業を聞かれたので答えたら,デザイナーか何かだと思った!と驚かれて,センスいいってことかしらと嬉しくなりました。

お目当てのものはなかったけれど,紹介してもらったJorum StudioのAnthenaeumという香りがとても気に入ったので購入。お会計のときに,先ほど話していたOddityのサンプルがあるから入れておくね!と。さらに,買えなかったNeandeltalはその場で小分けにしてくれてそれもおまけしてくれました。なんて優しいの…!

色々お喋りも楽しくて30分ほど滞在してしまいました。すごく素敵なお店だったので絶対また行きたい。あと,もしここの在庫を事前に調べてもらったりしてないとわかっていたら行っていなかったので,欲しかったものがなかったのは残念だけどそれはそれでよかったかなと。

ホテルへ戻った時,チェックインの時にもらったウェルカムドリンクのチケットをまだ使っていないことを思い出し,ラウンジでお茶菓子とともに頂きながらしばしまったり。

大きな本棚に本がぎっしり詰まっていて読み放題の素敵なラウンジ

とても楽しく充実した一日となりました。

次は最終日のはなし。


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