マーラー歌曲集「少年の不思議の角笛」~「天国の暮らし」Des knaben wunderhorn:Das himmlische Leben
秋なのでマーラーが聴きたくなり「マーラー歌曲集」を聴いてみました。マーラーはどの歌も好きなのですが、アルニムとブレンターノの民謡集「少年の不思議の角笛」から取られた「天国の暮らし」という歌曲を特に愛聴しています。マーラー交響曲第4番終楽章のソロでもこの詩は使われています。
この詩は生きとし生けるものが地上の重力から逃れて天国で天真爛漫に寛ぐ暮らしぶりがのんびりとうたわれています。聖書の人物が登場して天国の暮らしを満喫していたり、子羊や雄牛、あらゆる魚、あらゆる野菜、葡萄酒、パンに事欠かない。まさに天国は満ち足りた楽園!交響曲では「鈴」が使われシャンシャンという音がとても耳に心地よいです。ヒーリングに良いので疲れている時聴いてみてください。
<最後の歌詞>
Kein Musik ist ja nicht auf Erden.
Die unsrer verglichen kann werden,
Elftausend Jungfrauen
Zu tanzen sich trauen!
Sankt Ursula selbst dazu lacht!
Kein Musik ist ja nicht auf Erden,
Die unsrer verglichen kann werden.
Cäcilia mit ihren Verwandten,
Sind treffliche Hofmusikanten.
Die englischen Stimmen
Ermuntern die Sinnen,
Daß alles für Freuden erwacht.
「地上にはありっこないのが、私たちのと比べられるような音楽です。一万一千の乙女たちが 安心して踊っています!聖ウルズラ様さえそれを目にしてお笑いに。地上にはありっこないのが、私たちの比べられるような音楽です。ツェツィリア様はご親戚ともども見事な宮廷楽士でいらっしゃる!天使たちの声が 五感を搔き立てます!万物が喜び勇んで目を覚まします!」
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