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ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ「パルチヴァール」Wolfram von Eschenbach:Parzival

 

ワーグナーの舞台神聖祝典劇「パルジファル」の原作であるヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ作中世叙事詩「パルチヴァール」。中世に作られたので古いドイツ語で書かれており、現代の私には読めないですが、現代語訳が出版されているので取り寄せました。

 ワーグナーは原作より登場人物をかなり減らしたりパルチヴァールとクンドリの2幕のシーンを創作したり、相当脚色していることがわかりました。

 実際の作品は、パルチヴァールの父ガハムレトと母ヘルツェロイデが見初めあう話、妻コンドヴィーラームールスや異母兄フェイレフィースが出てくること、パルチヴァールの子供には、ロヘラングリーン(ローエングリン)だけでなくもう一人いること、アーサー王つながりの副主人公ガーヴァーンにかなりのエピソードを割いていることなど、大叙事詩の編成になっています。

 ワーグナーは「パルチヴァール」物語の最後の方に少し出てくる「ロヘラングリーン(ローエングリーン)」をタイトルロールにオペラを書いたり、「タンホイザー」でエリーザベトを愛する騎士として「ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハ」を登場させたり(ヴァルトブルクの歌合戦)、この作家と作品に相当思い入れがあるように思います。他の文献なども読んで今年掘り下げたいと思っています。

Parsifal-Vorspiel | Conductor: Kirill Petrenko
https://www.youtube.com/watch?v=1xsbQ-_iroM

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