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Weihnachtsfrieden-クリスマス休戦とクリスマスキャロル ー 第一世界大戦のクリスマスに起きた奇跡
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1914年の夏に始まった第一次世界大戦は、すぐ収束すると参戦した国はどこも楽観視していたものの、冬になっても戦争が終わる気配が一向になかった。むしろ西部戦線では塹壕戦となり、イギリス軍とドイツ軍が膠着状態でにらみあいのままであった。この戦争で既に100万人以上が戦死していた。クリスマスになっても愛する家族の元に帰れず幻滅する両軍。そんなときに訪れたクリスマスの日。
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二人のザクセン人(ドイツ人)と二人のイギリス人が塹壕と塹壕の間の無人の土地で会い、タバコと葉巻が交換される。両軍の兵士全員が大声で「メリー・クリスマス」と言い合い、ザクセン兵は塹壕沿いにロウソクとクリスマスツリーを立てた。そして塹壕の兵士たちがドイツ語と英語でクリスマスキャロルを歌った。歌声は塹壕を駆け巡った。その日は休戦状態になった。敵対する軍同士でサッカーをするものもいた。
残念ながら、つかの間の平和は29日にエーリッヒ・フォン・ファルケンハイン参謀総長が敵との会合を全面的に禁止することで終わった。
第一次世界大戦の歴史を紐解くと、関わった国&亡くなった人の数、化学兵器のおぞましさ、いつ終わるとも分からない長期戦と悲しくなるエピソードが多いですが、「クリスマス休戦」は敵対する軍が憎しみを忘れクリスマスキャロルを歌った温かいお話です。
「きよしこの夜」をドイツ語の歌詞でウィーン少年合唱団による歌唱を聴いてみました。クリスマス休戦を思うと胸にせまります。
◎きよしこの夜
https://www.youtube.com/watch?v=_Qtx-JDNexg
Stille Nacht, heilige Nacht!
Alles schläft, einsam wacht
Nur das traute, hochheilige Paar.
Holder Knabe im lockigen Haar,
Schlaf in himmlischer Ruh.