アルマ・マーラーとフランツ・ヴェルフェル
アルマ・マーラーの評伝を読んでいるうち、3番目の夫で作家のフランツヴェルフェルが気になる人になりました。アルマより11歳年下のヴェルフェルは、最初の夫マーラーや2番目の夫グロピウスより日本では知名度が低く、翻訳もオスマン帝国によるアルメニア人大虐殺を扱った代表作「モーセ山の四十日」位しか見当たりません。アルマの周りにいた男性は皆芸術家として才能があった方ばかりなので、きっとヴェルフェルも文人として良い作品を書いたのではないかと思っています。
ヴェルフェルは大のヴェルディ好きで、ヴェルディをテーマにした小説を書いたり、台本のドイツ語翻訳をしています。ツェムリンスキーのお弟子さんで自分でも新ウィーン楽派の響きに近い歌曲を作曲しているアルマと、音楽の趣味はあったのかしらと想像が膨らみます。小説の多くが著作権フリーで公開されていますので、ちょっとずつ読んでみたいと思っています。
読書の音楽は、ヴェルディ歌劇「椿姫」から前奏曲
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?