雨ニモマケズ

クソみたいな自分を

せめて否定したくない一心で

この詩を綴ってる 今 オクノダ

心ここにあらず がらんどう

賞味期限切れのロマンと感動

雑踏に圧倒され カットされる葛藤

なあ俺は 真っ当に生きるために

どうすればいい なんてまた誰かに求めてる

昨日の疲れがまだ残ってる

今にいながら俺は過去に戻ってる

ずっと 戻りたいと思ってる

率直に言って 俺は目の前の現実に耐えきれない

はっきり言って 俺以上に苦しみながらも

頑張ってる人たちが星の数ほどいるという

現実にも耐えきれない

事実 俺は何も頑張れちゃいない

東 西 北 そして南に出向いては

誰かのために……なんて思ったことすらない

クソだ ああクソさ俺は

でも今更どうしようもないんだよなこんな話は

だからせめて 俺は俺を否定したくない

せめて自分にしか視えない世界を追い続けるような

そういうものに俺はなりたい

春 夏 秋 冬 所構わず降りしきる

雨ニモマケズ






なあ これは情けない話だが

俺は改めて社会や人間に馴染めないんだと

痛感させられたことがあったんだ

俺は一人勝手にめちゃくちゃな気分になってたんだ

やってられなくなった俺は二次会に行かず

虹の架かる方へ 風俗へ行った

短い間に情けない声をあげて3回ほどイった

ほんのひととき 最高に満たされた気分で出ると

そこは 相変わらずネオンの虹が架かっていて

老若男女 いろんなやつが点々と楽しそうにしてた

どこでもよくある夜の街の光景にさえ

俺は一人馴染めずにいたんだ

あいつは異端児だとかもてはやされて

なんだかんだ上手くやっていければいいが

俺はそういうのとも違う 結局のところ

ただの馴染めないみじめな社会人さ

大人になってもガキみたいなこと思ってる俺は

いつまでも変わらないこの街の風と

友達とさえ思ってる

ラーメンにさっきの女の味が混じってる

終電にはとっくに逃げられてる

俺に冷たく降ってくるものを感じる それは

次第に強まる孤独 虚しさ 避けられず

されど

雨ニモマケズ






なあたしかに俺は情けなくて

醜くてつまらん男かもしれんが

それでいい よくないけど最悪それでいいんだ

でもな 何かをやろうとして

どうせ俺なんか……なんてジレンマ

抱えて生きてても仕方ないだろ それは

日持ちしない気持ちをすぐに腐らせるようなことで

若い命を自ら潰すような行為に等しい

未来と可能性は常に俺らの手の中にあり続ける

その点においてのみ俺は俺であり続ける

それを忘れず今という今がある限りは

俺らは一番若く強く生きていられる

俺はそれだけを信じてる

誰にも

自分にも

風にも屈せず

雨ニモマケズ

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