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第1回 葉散別倶楽部「樹液を採取してみる 回収編」

2024年4月1日(月)13:00~15:00

一晩おいて置いた樹液のタンクは、満タンになっていることは想像に難くない。

今日はSさんが里山の自然の落とし物で作った遊び道具を沢山持ってきた。
エゾシカの角がそのまんまくっついたヘルメット(首の筋肉が鍛えられそう)、角を削って作った靴ベラやナイフ、木の枝で作ったおもちゃ。
買ったら簡単だけど、作った方がおもしろいものって沢山ある。

さて、樹液のタンクは案の定満タンになっていた。…と言いたいところだけれど、なぜかイタヤカエデの方は満タンに満たず8割止まり。採取スポットを3つにしておいてよかった。

穴から樹皮の色の違いも伺える

スパイルを抜くと、どんどんとあふれ出てくる樹液。枝を削ってダボを作り、おすそ分けありがとうと穴を塞いでいく。

同じ木でダボを作る。白樺の枝は黒い

その間、樹皮にかまわずしゃぶりつく約3名。甘くておいしい。
昔は甘いものが少なかったから、樹液をなめて甘くておいしいと楽しんでいたそう。

口の中にちょっと木屑が入る

この樹液は、もちろんもともとは人が楽しむためのものではない。
自然界では、木の皮をウサギなどの哺乳類がかじり、その傷から染み出した樹液をエナガ等の小鳥や昆虫が舐めに来ているそう。

結果、白樺もイタヤカエデも約12リットルずつ採取することができた。
冷凍保存できるよう、水が入っていた2リットルペットボトルに移してストッカーへ。

白樺樹液の方が若干白みがかった液体。香りも甘味も穏やかでまろやかさを感じる。
イタヤカエデの樹液は無色透明。より生木のウッディーな香りが漂い、甘みもしっかりとしている。

ちなみに、糖度計で計測したところ
白樺:3.5 イタヤカエデ:4.1
という結果だった。
野菜で言うと、冬場の甘い大根やほうれん草と同じくらいなようだ。

さて、この樹液でどう遊ぼうか。

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