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伝わらない思い
内疾患だったり痛みやしんどさや辛さの度合いは目に見えなくて人には伝わりにくいものです。
問診や診察の時も体の状態を伝える言葉が見つからないときもあります。
自分の体をパカッとはずして相手にはめて、「こんな感じです」と伝えられたらどんなに楽だろう、とよく思います。
5年前の入院していた時にとても悲しいことがありました。
毎日、朝昼晩と看護師さんがバイタルチェックに回ってきてくださるときに、私は先生の指示で体の痺れや痛みのペインスケールを答えることになっていました。
痛みや痺れの強さを1~10の数字で表して答えるのですが、はじめのうちは自分でもどのぐらいの痛みがなんぼなのかがわかりませんでした。
ある日、看護師さんに痺れの強さを答えるときに、その日は割りと強く「4」か「5」かで少し悩んでしまいました。
すると、
「すぐに答えられないなんて、本当は痺れていないんじゃないの?」
と言われ悲しくなってしまいました。
しびれなど目にみえない辛さは本人しか本当の辛さはわからないものです。
ましてや看護師さんには言われたくないことでした。
できれば、傾聴だけしていただきたかったのが私の本音でした。
それから、本当の痛さや痺れの強さより少ない数字で答えたり辛くても「辛くない」と言ってしまう日々が続きました。
が、他の看護師さんに「遠慮しないで困ったこと言ってください」や「無理しないで言ってください」と言われたり、きちんと本当のことを伝えなければいけない と思うようになり、自分の状態を伝えるようになっていきました。
相手に伝えるのは本当に難しいとつくづく思った出来事でした。