「苦手なもの」から不登校を考える
私は、映画館が苦手です。
元々は大丈夫だったので、気のせいだと自分に言い聞かせていましたが…
映画の楽しさよりも苦痛の方が大きいことに最近気付いてしまいました。
何がしんどいんだろうと考えてみましたが、
・突然の大きな音
・怖いシーン
・身動きが取りにくい空間
・人の多い場所
これが全部苦手です( ̄▽ ̄;)
映画館が苦手なら行かなければいいだけなので、そんなに困るわけではありません。
でも、日常で「苦手なもの」を避けることが難しい状況だったらどうでしょうか?
例えば、子供にとっての学校が、「避けられない苦手なもの」であるかもしれません。
「学校という空間」
「人の多い賑やかな場所」
「先生」
「学校の勉強」
「給食」
そのどれか、あるいは複数の要素が登校を苦痛なものにしていたとしたら…とてもしんどいと思います。
(他の原因がある場合も、原因がはっきりしない場合もあります)
もし、「毎日映画館に行って映画を観る」ことが学校の勉強だったら、私は不登校になっていたかもしれません。
毎日が辛く、1日が終わると疲労困憊…となっているでしょう。
高いところが苦手な人は、
「もし学校が空中にあったら」
とちょっと想像してみてください。
(実際にそんな学校はないと思いますが)
そう考えると、不登校の子を無理に学校に行かせようとすることが良いことだとは思えないのです。
苦手なことを克服できたら、再登校の方向に進むこともあるでしょう。
ただ、無理して再登校を目指さず、別の道を模索する道ももっと認められたらいいなと思います。
制度も以前よりいい方向に進んでいるし、少しずつ理解が進んできていることも感じるけれど。
まずは不登校の子を持つ親である私たちが、「みんなとは別の道」を我が子が進むことを認めることが必要ですね。
私も以前は葛藤がありましたが、無理して「普通」になろうとするよりも、本人にとって良い環境を見つけた方が幸せだと今では思っています。
私の例に戻りますが、今の時代、映画館に行けない場合も作品に触れることはできます。
「動画配信サービスを利用して家で映画を観る」
「原作を小説や漫画で読む」
といった方法で。
学校という場が合わない場合でも、それぞれに合った方法で、その子なりの楽しい学びが得られるようになれば良いな、と思います。