【MBTI】ずっと内向型だと思い込んでいたENTP
自分が外向であるということはにわかに信じられず、ネット上にある様々なMBTI診断をしてもINTP率が高かったので、ずっと自分のことをINTPだと思い込んでいました
しかし、心理機能について深く学んでみると、実は自分がENTPではないかという新たな発見がありました。
これを機に、自分の考えの整理がてらnoteで記事を作成しました。
自認を迷っている方の役に立てば幸いです。
8つの心理機能から考える
判断機能=Te, Fe, Ti, Fi
知覚機能=Se, Ne, Si, Ni
外向機能=Te, Fe, Se, Ne
内向機能=Ti, Fi, Si, Ni
外向判断であれば外界の基準で判断(Te,Fe)
内向判断であれば自身の基準で判断(Ti,Fi)
外向知覚であれば外界から何かを見出す(Se, Ne)
内向知覚であれば自身から湧き上がるものの知覚(Si,Ni)
Sであれば今この瞬間など肉体的な感覚、Nであれば未来や可能性など脳内ベース
これを踏まえて自分が使う心理機能を考えていきました。
社会的通念を基準にするのではなく、自身の基準で判断することが多いので優勢な判断機能はTiかFiです。
しかし、Fiのような信念、信条など自身が作り出した道徳的規準の意識はなく、Tiのマイルールや独自理論の意識が強かったのでFPは除外。
また、ありのままを捉えるよりも未来や可能性を見出したり、非現実的なことを考えがちだったのでSTPも除外。
INTPとENTPが残るので、扱いが苦手な心理機能を考えます。
Fe(集団の価値観や周囲の感情への配慮)かSi(記憶や身体感覚の認知)か。
ここで私は毎回、社交性が終わっているのでFe劣勢のINTPだろうと決めつけていました。
ENTPがずっと家にこもってPCモニターの前に居続けるなんてありえるのかと疑問でした。
しかし、ネット上のINTPと比べると、自分は興味の幅が広く集中力に欠けているような気がしていました。
今まで興味を持ったものとしてはイラスト制作、音楽制作、ゲーム制作、プログラミング、3Dモデリング、都市伝説、怪談、占星術です。
基本的には、音楽制作→プログラミング→音楽制作→都市伝説とマイブームが定期的に変化していく感じですが、最近では料理と仮想通貨が新たな趣味に追加されました。
一部を除いて大体熟練度が低いのでそれに精通している人から見るとガバガバな知識量でしょう。
ネット上で見かけるENTPのように色々な人に関わって積極的に議論することはなく、一人でできる物事のみ次々挑戦しようとする。
おそらく私は年齢的にも補助機能のNeが強く、代替機能のSiがあまり発達していないINTPだろうとこじつけて判断していました。
外向型への誤解
内向型=陰キャ、非社交的、一人を好む、
外向型=陽キャ、社交的、人の集まりを好む、
ネット上でこういった風潮がありますが、これは内向外向を誤認する原因です。
社交的かどうかではなく、外界を意識するかしないかが外向型への理解に繋がりました。
自分は非社交的な面でE型ではないと思い込んでいました。
しかし今までの自分の行動を振り返ってみると、基本的に一人で趣味に没頭するのが好きなものの、他人からの反応をなんやかんや気にしがちで、自分の成果物を見せびらかすことが多かったです。
それを見せて他人がどのような反応をするのか気になるだけで、F型のように感情的な繋がりを求めているわけではありませんでした。
もしINTPであれば、他人の反応は気にせず一人で物事への理解を深めようとするでしょう。
心理機能の並びを比較
Ne-TiとTi-Neを比較します。
ENTPはNeで情報を知覚した後、補助Tiで分析したり真偽を確かめる
INTPはTiの独自理論を補助Neを使って様々な視点から強化しようとする
自分の場合、独自理論を様々な視点で詰めていくのではなく、知覚した情報をTiのフィルターで真偽を確かめたり、異なる情報同士を繋げて新しいものを生み出すことが多かったのでその点でもENTPが濃厚ではないかと思いました。
ENTPは知覚機能が先なので得た情報を一旦受け止め、判断を下すまでにタイムラグがありますが、判断機能が先に来るINTPだと情報に対して素早く判断を下すのではないでしょうか。
自分は割と優柔不断です。
Ne-Si軸の影響
主機能と劣勢機能は表裏一体です。
Ne主機能は可能性や希望を見出すものの、その裏で失敗を避けたいと思っている
Si主機能は確実性を求めてルーチンを繰り返すものの、それが未来で報われるという希望を秘めている
主機能の扱いは得意なので良い面が出てきやすいですが、劣勢機能は扱いが苦手なので悪い面が出やすいという特徴があります。
自分のSi劣であろう要素としては、身の回りの状態が快適でないまま放置したり生活ルーティンが守れないところです。
壊れかけの家具をまだいけると判断してなかなか買い替えなかったり、寒いのにエアコンを点けずに我慢したり、作業に熱中するあまり昼夜逆転したりです。
Siは経験を記録するハードディスク的な存在でもあるので、ENXPの場合は過去の嫌な経験に囚われたり固執したりSiのネガティブな面が現れやすい
Ne主機能が挑戦し続けて、成功体験を積めば勝機を見出して未来の新たな可能性に賭けるものの、失敗を重ねる程可能性を見出せなくなって一切挑戦しなくなる
自分がINTPだと勘違いしていた理由として、社交の能力が低く、対人関係が上手くいかなかったという悪い記憶に固執していたからだと思います。
その割には過去に成功体験を積んでいる「特技」を披露したがり、他人からの反応を楽しみにするもののF的な配慮に欠けているので顰蹙を買うことが多くなるという悪循環。
外向型とスペック
外界からのフィードバックによる影響を受けがちな外向型は元々の能力値によって大分印象が変わるのではないでしょうか。
ENTPといえば「討論大好きレスバトラー」というステレオタイプがありますが、あれは他人を言い負かした成功体験が多いENTPなのでしょう。
討論が得意=Tiユーザーというわけではなく、単なる能力です。
リアルタイムで他者の意見を聞いて情報を整理し、それに対する反論を考えて要点を抜き出して述べる、自分の脳みその処理能力ではキツイです。
テンパって自分の脳内にある言いたいことがまとめられず支離滅裂になったり、いつの間にか主題を忘れてしまいます。
S機能が弱いせいか、口頭での説明を聞いた後に周囲の動きを見て行動する必要のある理科の実験や体育の時間で詰んでいました。
ただし、自分の考えを述べたり、相手の持っている情報を知ること自体は好きなので、授業や課題で考えを作文として書く機会があった時はノリノリでしたし、友人と互いに考えを共有したりしていました。
決まった話題の範囲内で話し合うよりも、どんどん話題から連想させていって自由に考えを共有し合う方が自分に向いていたのでNe主機能とした方が辻褄が合います。
Fi盲点
EXTPはFiが盲点なので、自身の道徳規範や好き嫌いを認識したりそれをベースに物事を判断することが難しいです。
自分の場合、「嫌なものは嫌」という判断ができないどころか、自身の好き嫌いの把握も鈍いです。
Fiユーザーには「なりたい自分像」というものがありますが、EXTPはこれがありません。
自分の理想像がないので、友人に社会不適合者だのノンデリだの言われたとしても深刻に受け止めず、面白い見方だなとどこかヘラヘラしている自分がいました。
Feで他者の道徳規範や気持ちを参照することはできるので、相手の好き嫌いを把握して表面的に合わせることならできます。
使いすぎて本当の自分と相手に見せる自分にギャップが生まれすぎてしまうことがありますが。
終わりに
MBTIといえば16personalitiesが有名な診断サイトですが、あれはパーセンテージが少し動くだけでINTP→INTJなど心理機能が全然違うタイプが出てきてしまうので鵜呑みにしない方が良いです。
心理機能の意味を一つずつ調べて、自分がよく使っているものを探していくのが良いのではないかと思います。
ネット上に転がるミームやステレオタイプに踊らされず、自分自身に向き合って分析することが本当のタイプを見つける近道ではないでしょうか。