「無職とは無色である。何色にも染まることができる」
忘れもしない2020年7月1日。
朝起きた時に、何者でもない自分になった。無職になったのだ。
その時の感情はよく覚えている。
――あ、普通に生きてんな。
新卒で大企業に入って、大変なこともあったけれど何もかも恵まれた中で仕事をしていた。「〇〇株式会社の」が当たり前になっていたし、そうあらなければという考えもあった。それがなくなったら..........人生終わるなって。
この資本主義社会において、誰かに価値を提供することもないのでその対価をもらうこともない。何のための存在なんだろうとは思った。
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やることがないと、本当にやりたいことに向き合うことができる。誰かに指示された仕事に忙殺されることはないから。
結果、プログラミングを勉強して自分でサービスを作ることに。
3ヶ月間毎日10時間くらいプログラミングの勉強と、自分でサービスを作って提供していた。結果、失敗。
8ヶ月間無職。収入ほぼなし。貯金マイナス。27歳の冬
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でも、この8ヶ月は人生で一番楽しかった。
自分がやりたいことを好きなようにやって、新しいスキルも身についた。
正直、仕事しながら余暇時間に勉強したりする人を見るとすごい体力と精神力だなって尊敬してる。僕にはできない。
――無職だからこそできた、と思う。
世の中では無職はバカにされたり、ダメなことだと思われることはいまだに多い。
でも、新しい自分に出会う仕事が無職という仕事だと思った。
無職は無色。何色にも染まる状態なんだから好きな色に塗ればいいじゃないか。
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失敗した後、どうなったか。
流れに流れて仮想オフィスを提供する会社に辿り着いた。プログラミングはしていない。
塗った色に早速上塗りした。けれど先に塗ったプログラミングの色と混ざって、自分だけの色になっていると思う。
こうしてカラフルな自分色を作っていきたい。
無職という働き方が当たり前になればいいなと思う今日この頃
※サムネイルの画像は今回の投稿用に作成したものではなく、無職の時に「プロフェッショナル仕事の流儀」のパロディ動画として作った時のもの。ギリシャの哲学者たちは無職で暇だから偉大な哲学を作り上げることができたという仮説を持っている笑
ちなみに、縁があって働いている会社がクラウドオフィスRISA。3Dアバターを使った仮想オフィスとはユニークなこと。良ければ見てやってください。