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象を語る組織は強い!「群盲象を評す」から学ぶ多様性活用の真髄

 『群盲象を評す』、は有名な寓話ですね。

この話には数人の盲人(または暗闇の中の男達)が登場する。盲人達は、それぞれゾウの鼻や牙など別々の一部分だけを触り、その感想について語り合う。しかし触った部位により感想が異なり、それぞれが自分が正しいと主張して対立が深まる。しかし何らかの理由でそれが同じ物の別の部分であると気づき、対立が解消する、というもの。

wikipedia [群盲象を評する]

それぞれが主張するのが、この寓話の大前提です

デザインリサーチをしている部分の自分はこれを「一部だけを見て全体をわかった気になってしまう」寓話として使うことがよくあります。ただし、この寓話の捉え方は、さまざま派生形があるのは前述のwikipediaにもある通りです。

寓話には前提がある

さて、もう一方、システムコーチとしての自分から見ると、そもそも「これはロープだ」「いや私には壁に思える」「何を言っているんだ蛇だろ」…などという言い合いができたらそれは昨今の組織(=システム)としては素晴らしい状態なのではないかと思えます。
前述の寓話は、みなそれぞれに主張するのが前提になっていました。

現実には、思ったことをそのまま言うことができない状態になっている組織も多いのではないでしょうか。社内の力関係や、経験値の違い、その他いろいろな事情があるので、こういうことは起きがちですよね。

物事が思いがけない因果であらゆるところでつながってしまう現代、メンバーの多様性を活かして物事をあらゆる側面から見るには、それぞれ正しいことを言っているメンバーの声をどれだけ拾えるかが鍵になってくると思います。

寓話の前提を作るシステムコーチング

「さあ、何でも言ってくれ」と言われて言えないのが常。そんな時チームの外から若干の手助けをするのもシステムコーチの役割です。
システムコーチは、組織にあって、メンバーがそもそも言いたいことが言えていないということに気づくところからていねいに組織の状態を明らかにしていきます。

意見があるのに言ってくれないチームでは最大のパフォーマンスは生み出せません。私はそれを「もったいない状態」と言っています。
みんなで寄ってたかって象をなでて、それぞれの意見を言い合う、そんな活気あふれるアグレッシブなチームで在りたいと思いませんか。
組織からもったいないをなくしましょう。システムコーチがお手伝いします。

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