Masahiro Ibaragi (IDICA®)

IDICA®は、組織と個人の潜在能力を引き出す「関係性の質」向上を通して、複雑な問題解決とイノベーション創出能力の向上を支援します。企業組織にはびこる「もったいない」をなくし、人と組織の成長を促す、伴走型チームコーチングイニシアチブです。

Masahiro Ibaragi (IDICA®)

IDICA®は、組織と個人の潜在能力を引き出す「関係性の質」向上を通して、複雑な問題解決とイノベーション創出能力の向上を支援します。企業組織にはびこる「もったいない」をなくし、人と組織の成長を促す、伴走型チームコーチングイニシアチブです。

最近の記事

「個人と組織の共鳴マトリクス」で紐解く組織の進化と個人の成長 [チームアラインメント3]

はじめに: 組織は生き物のように、常に変化する市場や社会の要請に適応しながら成長していく必要があります。進化を遂げる過程で組織は様々な困難に直面します。 しかし、組織を進化させるためには一体何が必要なのでしょうか? この記事では、組織における個人の役割と成長、そして組織全体の進化を促す「共有理念・哲学」の重要性について、「個人と組織の共鳴マトリクス」を用いて解説します。 個人と組織の共鳴マトリクス:4つの象限が生み出す組織のダイナミズムまず、組織における個人の立ち位置や視

    • チーム内の「遠慮」が成果を奪う!知的安全性×心理的安全性=最強チームマトリクス[チームアラインメント2]

      チームのもったいない状況 前項で今の時代、組織の力を発揮するには関係性と向き合わねばならないのだと書きました。 関係性についてオフィスにこんな話はありませんか: このような遠慮を感じさせる関係性は、チームの本来のパフォーマンスを削いでいるであろうと想像できます。議論できたはずのアイデアが埋まってしまうからです。実にもったいないことです。 こういう時によく引き合いの出されるのがGoogleのプロジェクトのおかげで流行った「心理的安全性」という言葉ではないでしょうか。誤解

      • 不確実性への対応力を高める、組織づくりの新常識[チームアラインメント1]

        ビジネスの世界で不確実性を扱う(共にダンスする)シナリオプランニングが脚光を浴びたのは、先世紀のことでした。今世紀に入るとますます世界の動きは複雑になり、綿密な計画だけではその状況に対応できなくなってきました。 かつて問題が構造的に解析できた時代 大問題は中問題、小問題に分解して末端の小問題が全部解けると大問題が解けるという時代がありました。 物事は比較的構造化しやすく、商品開発もしっかり計画、正しく実行することが重要でした。人も組織も機械のアナロジーで効率化できまし

        • 自分たちでつくるビジョン体験セミナ

          セミナー参加 2024.1.10 ㈱グラグリッド三澤直加さんによる書籍『正解がない時代のビジョンのつくり方』出版記念「自分たちでつくるビジョン体験」セミナーに参加しました。 ビジョン策定者にかかわる外部支援の共通点 私は組織内あちこちの商品開発プロジェクトに、デザイン部隊としてのトレーナ/リサーチャ/ファシリテータまたはチームを相手にするシステムコーチとして関わるので、商品戦略・コンセプト・ビジョンなどの話し合いをクライアントチームとすることが大変多いのです。現在ちょう

          あなたのチームは多様性を活かせていますか?”IDIC”で変わるチーム力

          多様性の活用 リーダーは自チームの強みとして、専門家であるメンバーたちの「多様性」を挙げることがよくあります。 今の時代、多様性がなぜ重要のか、それは多様性からくる多角的な視点が活かされ、そこに全く新しい組み合わせ(=イノベーションの定義)の可能性が出てくるからです。世の中すべてが因果でつながる複雑系になってしまい、大問題を小問題に分解して解けばよい時代は終わってしまいました。あらゆる角度から世界(=システム)を見る立ち位置が、我々にはどうしても必要なのです。 さて、多

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          象を語る組織は強い!「群盲象を評す」から学ぶ多様性活用の真髄

           『群盲象を評す』、は有名な寓話ですね。 デザインリサーチをしている部分の自分はこれを「一部だけを見て全体をわかった気になってしまう」寓話として使うことがよくあります。ただし、この寓話の捉え方は、さまざま派生形があるのは前述のwikipediaにもある通りです。 寓話には前提がある さて、もう一方、システムコーチとしての自分から見ると、そもそも「これはロープだ」「いや私には壁に思える」「何を言っているんだ蛇だろ」…などという言い合いができたらそれは昨今の組織(=システム

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          空母ミッドウェイで学んだ、組織の信頼構築の真髄

          心理的安全性と関係性 最近、組織間/組織内の「関係性」にフォーカスしての仕事を始めています。 それで特に自組織、他組織において必ず存在するのがマネジメント層とメンバーとの間の意識のずれです。まあ、とても一般的な話でありますが、ギャップと一言に言っても内訳は様々です。 そんな時、ふと、10年前に空母Midwayで退役軍人のおじさんから聞いた話を思い出しました。 無理ですよ、船長! 10年ほど昔、私はSan Diego Bay に浮かぶ、今は博物館となっている空母Mid

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          ユーザと開発者の想いを繋ぐ、Creative Research™ の実践(CRその3)

          (episode IIから続き) Creative Research™の実装Creative Research™がそれ以降のプロセスと趣が異なるのは、扱う情報が人のココロだからです。既出のデザイン思考家らも、このフェイズで活用可能な最適な方法を探索中でした。これを方法の原理(最適な手段は、現状と目的、そして対象とから決まる)に当てはめると、 図:最適な手段は、現状と目的、そして対象とから決まる(手段は最後) 現状:開発プロセスを起動するために必要な「意志」が定まらない状

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          開発チームの潜在能力を解放する”Creative Research™”(CRその2)

          そこにあるべき機能(episode Iから続く) 開発プロセスを起動するもの 佐宗氏の言う「妄想」は、『個人』の在り方にフォーカスし、開発プロセスの閉塞感を打破する鍵でした。 一方、本稿では一貫して対象を『組織』として、出口に近い方から開発プロセスを遡って見てきました。では、前述の鍵は開発プロセスから見ると何になるでしょうか。 ここまで社会あるいは組織の関心に基づいてそれぞれの時代において、新たに必要とされる機能があるということがわかってきました。つまり関心構造の遷移を

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          イノベーションを生み出すためにデザイン思考の前にあるもの (CRその1)

          はじめに2019年7月、国際規格ISO 56000シリーズに新しい企画が追加されました。ISO 56002:2019 [INNOVATION MANAGEMENT --INNOVATION MANAGEMENT SYSTEM – GUIDANCE]がそれです。ついにイノベーションを既存企業において起こすためのシステムについての心得が、激しい議論の末とは言え各国の合意のもとに「規格」になったのでした。 これは今、産業界の関心が従来とは異なる、柔軟で反復的な開発方法に明示的に向か

          イノベーションを生み出すためにデザイン思考の前にあるもの (CRその1)