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モルガン・スタンレーを飛び出て、親友が1人で経営するスタートアップへ。急成長する組織と共に成し遂げたいこととは

【プロフィール】
小川 竜馬(おがわ りょうま)
Cloudbase株式会社 COO

京都大学卒業後、モルガンスタンレーの投資銀行部門に入社。TMTカバレッジチームにて、グローバルIPOやM&A案件に従事。
2022年3月よりCloudbaseにジョイン。営業・資金調達をはじめとし、プロダクト開発以外の業務を広く担当。

モルガン・スタンレーから親友がたった1人で経営するスタートアップへ。何でもありの世界でフォワードのように駆け回りたい

ー まずは、お名前と簡単な自己紹介をお願いします

小川竜馬と申します。岩佐とは京都大学で同級生でした。新卒でモルガン・スタンレーの投資銀行部門に入り、IPOやM&Aをお手伝いしておりました。

Cloudbaseには半年ほど前に社員1号としてジョインしました。趣味は海外旅行と漫画と銭湯で、学生時代はバックパッカーとして50近くの国々を旅してました。

ー この会社はどのようにして知りましたか?

元々岩佐とは友人だったので、起業の話は聞いており、いつか一緒にやろうとお互いに言っていました。

その後東京に来てからも、毎週サウナやご飯に行っており、その度にお互いの近況や将来の展望を話しました。その中で岩佐は今こんなことしてるんだとか、結構大変そうだな、面白そうだなと思っていました。

ー そんな中で、かなり若いスタートアップに入るという決断したことになりますが、どんな経緯でジョインすることになりましたか?

半年ほど前から次のキャリアを考え始めたのがきっかけです。前職では上司にも案件にも恵まれ、素晴らしい経験をさせていただきました。一方で、細かい作業を根気強く続けるような形で価値を出し続けることが自分には向いていないのではという感覚もありました。

それよりは、フィールドに出てバーっと動き回る、サッカー選手でいうフォワードのような動き方が向いていると思っていました。そこで、実は岩佐にも相談していたのですが、営業のお仕事にチャレンジしようかなと思ってました。

ちょうどそのころ岩佐もCloudbaseという事業アイデアを考え始めた段階で、その話も聞いていました。クラウドセキュリティの領域は本当に課題が大きく、ビジネスとしても非常に大きなポテンシャルがある。グローバルでは既に大きなスタートアップが複数生まれている。日本でも大きな課題はあるのに、プレイヤーは誰もいない。資本市場の観点から様々な会社・領域を見てきた自分にとっても、こんなにも有望な領域は滅多にないなと身震いしたのを覚えています。

岩佐の話を聞くたびに、技術力や信念という点で「コイツならやり切れる」と確信するようになりました。それなのに「ちょっと営業修行してくるわ」と言っていた自分はすごい日和ってるなと。 「そんな遠回りしている暇はないな」という気持ちになり、自分も一緒にやらせてくれと、岩佐の仲間になりました。

ー モルガンスタンレーを辞める決断だけでなく、未経験の営業にチャレンジしたこともすごいことだと思います。後悔はありませんでしたか?

よく聞かれますが、今のところ思いつかないですね。前職の環境や先輩方には本当に感謝しかないですが、転職をしたことは良い決断だったと思います。

もちろん給料が変わるといった側面はありましたが、僕にとってはあまり重要ではなかったです。それより重要なのは何ができるか。フォワードのように走り回って自らの手で事業を大きくしていける今の環境は本当に毎日が楽しいです。

毎日が新しいことの連続。自分の仕事は「機会を作り続けること」

ー フォワードとして活躍することを目指してスタートアップにやってきたとのことですが、入社前後で感じたギャップはありますか?

ぶっちゃけ、入社前は深くは考えてなかったです笑 当然色々あるだろうし、それは多分予測できない。例えば資金調達も大変だろうし、営業もうまくいかないことが多いだろうなと。とはいえ、それを何とかしていくのが面白いだろうなと思ってました。

入社後は良い意味でギャップがありました。チャレンジングなことは当然ありながらも、予想以上にうまくいくことがほとんどだったんです。この領域の重要性や社会からのニーズ・プロダクトの良さなどもあり、想像以上に受け入れられ、認めていただいていると感じられています。入社前の想定よりもつらい部分が少ないというか、ほとんど楽しいことばかりです。

ー 仕事は想定されるレベル感のものが降ってくるという感じですか?

基本的には予想外のものが降ってくるということと、自分で生み出していくことががほとんどです。

例えば資金調達ではこんな方々と話すだろうなというのがある一方、今回ご出資頂いた海外機関投資家のArena Holdingsさんからご連絡をいただいたり、予想もしないポジティブなサプライズが沢山ありました。

お客様とのコミュニケーションも、大企業の上席の方々とお話させていただく機会を想定より多く頂いてますが、自ら動かないとこうしたチャンスは生まれません。

その量や質をコントロールするのが大事だし、面白い。そういう意味では、自分で仕事を作れるというか、チャレンジしていけるみたいなところは、ギャップとして1つあるかもしれません。自分で仕事を作るのが僕の仕事だと思います。

ー これまでで一番任されたと思う仕事はなんでしたか?

大きく2つです。1つは資金調達。今年の最初の方からさまざまな準備をしたり、投資家さんとお話させていただきました。

もう1つは顧客開拓。プレスを書いたり、連絡をくださった皆様とお話させていただいたり、自らお客様を獲得しに行ったり、イベントにたくさん出てCloudbaseの存在を知っていただくなど、幅広く動きました。

そんな中で僕のやるべき最も重要なミッションは、自分で新しい機会を作っていくことだと思うようになりました。例えば、Plug and PlayさんやASACさんといったアクセラレータープログラムに応募をしてご支援を頂く中で、大企業の決裁権のある担当者様とのお話が進むことや、色々な登壇イベントに応募したり、この業界のかなりインナーサークルにいる方々にDMでご連絡して色々とアドバイスを頂いたり、そういうことを誰に言われるでもなく、自ら考えてやってます。

そういった機会を作り出していると、後々大きなチャンスとして芽吹くことが多い。僕はまだCloudbaseにジョインしてから半年ほどですが、これは常々感じています。

今も常に種をまいていますが、今後もどんどん増やしていく。メンバーも増えてきてるので、僕だけじゃなくてチームを巻き込んでやっていくことが、会社に対して最も価値を出せることかなと思います。

ー 機会を作るのが仕事、面白いですね。Cloudbaseはセキュリティ領域のサービスでありますが、技術的なバックグラウンドがない中でキャッチアップは大変でしたか?

実は、ほとんど苦労はしてないです。まさに岩佐の言った通り、半年前はほとんど知識はなかったですが、今は、背景知識も含めCloudbaseをお客様にご紹介することや技術的な質問にお答えすることにはあまり不自由は感じておりません。

僕くらいの知識レベルでも、1ヶ月も経てば岩佐が話してる内容はほとんど意味もわかります。また、エンジニアではない人間なりの、ここはもうちょっと噛み砕いてお話しした方がいいだろうといった感覚は僕の方があったりするので、そこまで技術に明るくない方にも同じ目線でクラウドセキュリティの大切さをご説明する力は結構すぐについたかなと思います。

ー 確かに、僕(岩佐)は技術的なことを勢いよく説明してしまい、お客様を置いてけぼりにしてしまうことがあります。それを竜馬(小川)はわかりやすい日本語で伝えてくれてますね。しかも、気づけばかなり技術的なところも話していて、成長が早いなと感じました。

既にエンタープライズ顧客への導入が進むCloudbaseの持つポテンシャルとは

ー これまで一番苦労した仕事のエピソードをお聞かせください。

今のところ思いつかないです。振り返ると結局何とかなってることが多く、ずっと空回りするみたいなことは今のところないです。

ー それでは、逆にこれまでで一番成功を感じたことを教えてください。

一番に絞るのは本当に難しいですが、あえて言うなら、自動車メーカーのスズキ株式会社様にCloudbaseを使っていただけると決まったことが印象に残っています。その日はあまりに嬉しくて、岩佐とハイタッチした覚えがありますね。

営業プロセスが特に難しかったわけではなく、最初からCloudbaseに価値を感じてくださっているということで議論を進めていただきました。

グローバルで最も有力とされている海外製品と比較していただいた上で、「Cloudbaseの方が良いです」とスズキ様に言っていただけたのは、スタートアップ冥利に尽きることだと思います。

ー SmartHRの宮田さんも、エンタープライズにこの段階で受け入れられているのはすごいと仰っていましたね

そうなんです。僕は肌感が全くなかったのですが、スタートアップのプロダクトはSMBの方々にまずご利用いただき、改善をしながら、何年か経った後にエンタープライズにチャレンジするというのが定石のようです。

Cloudbaseはそれをすっ飛ばして、生後2ヶ月、3ヶ月みたいなサービスが、もう既に日本をもう代表する大企業のプロの皆さんに受け入れられてる、実際に契約まで繋がるっていうのは、これは結構すごいなと。

Cloudbaseのプロダクトの強さと将来性を示唆してますし、僕たちも勇気をいただきますよね。

ー 他には何かありましたか?

エピソードではないですが、日々お客様とお話させていただく中で、皆様からすごい応援をして頂いているなと思うことが増えています。

お客様に育てて頂いていることを感じますし、もっと価値を提供したいと思いますね。

組織の拡大に応じて自我の範囲が大きくなる。フォワードから監督・コーチへの転身

ー 今後、挑戦したい仕事や分野だったりはありますか?今月もメンバーが増え、組織も大きくなっていく中で将来的なところを聞かせてください。

実はあんまりこういう話をすることも少なくなってきているので、非常に良い機会だと改めて思います。

今後の話ですが、やるべきことは急速に変わっていきますし、変わっていくべきだと思っています。例えば、営業の面だとスーパースターの方々に入社頂く予定で、彼らにどう活躍してもらうかが重要になってきます。

加えて今後もますますメンバーが増える中で、皆さんに活躍していただくための準備・環境づくりを大切にしていきたいと思います。

今後はフォワードというよりは、監督やコーチに近い動き方が求められると思っています。

ー これまではフォワード選手として駆け巡ることにコミットしてきましたよね。これからは自分1人ではなくチームで100点を取るといった組織プレーにリソースを割くことになると思いますが、これをどう考えていますか?

この数か月かなり考えてきました。僕はどっちかというと我が強い方で、岩佐と比べると割と「活躍をしたい。褒められたい」というタイプでした。
しかし、考え方が変わってきており、「会社をいかに美しく成長させるか」が面白いと思うようになってきました。

そもそも残念ながら、僕自身は100点を取れる人間ではありません。「60点の自分を100点にするために努力する」よりも、「200点を取れる方に僕たちの仲間になっていただき、その方に全力を発揮していただく」ことこそ僕がやるべきことだと思うようになりました。

やはり自分1人でできることには限界がありますし、それをスタートアップに来てやっと実感できました。大変恥ずかしい話ですが、これまでは、頑張ったらそれなりにできるんじゃないかという驕りがあるタイプでした。

しかし、当然どの分野においても自分よりすごい人はいくらでもいるし、僕は全くもって普通の人間です。そんな中で、いかに素晴らしい方を巻き込んで、もっと大きなチャレンジしていくかの方がインパクトがあるし、面白いし、遠くまで行ける。自分の中でもどんどん考え方が変わっているところです。

ー 半年で思考がそんなに変わったのですね。組織の成長にシンクロしているということでしょうか。

そうかもしれないです。また、岩佐とシンクロしてきていると言えるかもしれないですね。岩佐は、どうすればもっと大きなインパクトを出せるかを常に考えていて、それを僕は一番近くで勉強させてもらっています。

また、Arena HoldingsさんやDNXさんなど株主の皆様からご支援いただいたり、先輩起業家の皆様からアドバイスを頂く中でも、日々考え方がアップデートされています。

スタートアップでは自分が常に最終防衛ライン!

ー ちょっとプライベートなところも聞きたいのですが、仕事後や休日はどんな感じで過ごしていますか

自分のやりたいようにやってますね。土日も(時には平日も)休みたいときは休むし、これもうちょっと考えたいなとか本読みたいなという場合は、仕事という意識は持たずにやっていることもあります。

一方で、大学時代の友人たちと月1くらいでどこか遠出したり、会社のみんなともご飯に行ったり、オフサイトとかもよくしてるので、本当に心身ともに幸せな日々を送ってます。

ー 前職では相当働いていたと思いますが、Levettyでも日々仕事をしている中で取り組み方や考え方に違いはありますか?

結構違いますね。特に今は、自分が最終防衛ラインであるという点が大きく違います。

前職だと本当に素晴らしいチームの中にいて、先輩に相談できたり力を貸していただくというオプションもありました。(振り返ればこの考え方は非常に甘えていたなと思います)また、仕事内容も一定の範囲内のものでした。

今は自由であるがゆえに「仕事を作り出す」必要があることが前職との大きな違いですね。逆に極端な話をすれば、3日ぐらい何もせずにONE PIECEを全巻読んでても誰にも怒られません。(株主の皆様は「こらこら」となると思いますが笑)

そんな中で、オーナーシップを持つということが一層重要になります。自分がやると決めて1日・1週間で進めたことが、将来的に会社を2倍3倍にする起爆剤になるという考えが常に頭にあると、やる気マンマンで取り組むことができます。

ー 資金調達の発表もしたということで、こんな方と働きたい・どんな方がCloudbaseに向いてそうかを最後にお聞きしたいと思います

まず、今から僕たちは国内市場を急速に開拓し、1-2年後には海外にも進出しようという中で、多くの方々と一緒に事業を大きくしたいという前提があります。

その中で、どういう方と働きたいかという点を2つ挙げさせていただきます。

まずは性格的な面で、前向きで明るい方。これは誰にでも言える話ですが、非常に重要だと思います。なぜかというと、スタートアップでもそうじゃなくても、仕事をしてると上手くいかないなとか、これちょっと無理そうだなとか、悔しいなとか、そういうことは大小限らず毎日あります。

そんなときに、「逆にいいね!」「チャンスだ!」「もう一回やればいけるかも」「違うやり方だとどうだろう」といった、そういう推進力やアイデアは、経験から生まれる自信もそうですが、明るさや前向きさから出てくると思います。そういう勢いのある方は魅力的だなと思いますし、自分も目指していきたいです。

2点目を挙げると、才能のある方は僕はもうめちゃくちゃかっこいいと思ってます。例えば8月から入ってくれたエンジニアの方2名とデザイナーの方は全員、前職ではその世代でトップパフォーマーでしたが、本当にすごい。

そういう方々の出す価値はおそらく10倍とかそれ以上に違うと思っていて、成果を出している方々は本当にかっこいいなと思います。

営業面でも近々そういう方々に仲間になっていただきますが、皆さんに気持ちよく活躍いただける環境を用意していきたいです。

ー そういう人が今のメンバーも多いし、向いてそうだなっていうのは感じますね。エンジニア・営業など全方位で採用活動してますので、ぜひ皆さんカジュアル面談からでもお話しましょう!

ぜひお話しましょう!オフィスでもピザ&寿司パーティーを月1回やってて、誰でも参加可能ですので気軽に遊びに来てください。入社がどうとかは関係なく、全員仲間だと勝手に思っていますので皆さんと仲良くなりたいです!

Cloudbase株式会社 採用情報:https://cloudbase.co.jp/recruit


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