スタートアップCFOのお仕事
CFOというパワーワードに惑わされがちですが、上場目指す、目指さないにかかわらず、事業が軌道に乗り始め、これから勝負!ってなってくるタイミングでは、バックオフィス全般を統括する方を任命して、まずは思い切った権限移譲をすべきですね。
何よりも貴重な社長の時間を生み出すために。
この場合の具体的な人材要件としては、願わくば経理、財務周りの高度な実務知見があり、願わくば法務リテラシーがあり、願わくば組織作りや採用に興味があり、願わくば人前に出せて、かつ文章が書けて、何よりも事業そのものに対する熱意があり、、と、キリがないですが、ポイントはどれだけ社長の時間を生み出すことができるかかなと思っています。
自身のスタートアップ時代を改めて振り返ってみると、まさに経営雑務という感じでした。
調達のための事業計画を作りながらも、経理のアルバイトがお休みの時には代わりに会計伝票を入力し、月次決算を締めてキャッシュフローをチェックし、給与計算をやって、振込手続きをして、エンジニア採用の一次面接をやったあとは、証券会社の担当に熱く語り、新しいサービスが始まるとなれば見よう見まねでプレスリリースを書き、ネットから拾ってきた契約書ひな型に加筆して取引先に送り、監査法人のショートレビューの準備をしながら、人事評価についての苦情を社員から受け、まぁ、そんな感じの日々。
スマートなCFOにあこがれるけど、私の場合はこれがCFOとしての第一歩でした。(ちなみに当時自分はCFOだと考えていませんでした)
でもこんな感じの人も多いんじゃないかな。