食生活アドバイザー3級 栄養と健康2
生活習慣病
生活習慣病は病名ではなく、総称。例としては、糖尿病・高血圧症・脂質異常症・心疾患・脳卒中などが挙げられる。なかでも悪性新生物(がん)は日本人の主な死亡原因である。
①脂質異常症・・・ 血液中の脂質(コレステロール・中性脂肪)が
増えすぎているか、不足している状態
②動脈硬化・・・ 運動不足などで血液の流れが悪くなったり、
脂質や動脈の内側にくっついて硬くなった状態
③虚血性心疾患・・・ 動脈硬化が進み、心臓の血管が詰まったり破れたり
する恐れのある状態。
これが脳内で起きることを脳卒中という。
④糖尿病・・・ 膵臓の働きが悪かったり、インスリンが不足したりして
血糖値が上がる病気。
※インスリンが不足→血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれなくなる。
身体活動量の減少
家事の自動化や交通手段の発達に伴い、現代人の身体活動量は減少している。運動不足により血液の循環が悪くなったり、余分なエネルギーが蓄積されて動脈硬化や肥満が引き起こされたりする。運動不足が生活習慣病の大きな原因となっている。
栄養素摂取の変化
元来の日本人は野菜・魚中心の食事だったため、コレステロール値が低かった。油脂や動物性食品の摂取量が増え、食の欧米化がすすむにつれて、エネルギーの過剰摂取が増加した。その背景にあるのが、倹約遺伝子の存在。
倹約遺伝子って・・・?
乏しい食材から得たエネルギーを有効に使い、余ったエネルギーを脂肪として蓄えようとするしくみを持った遺伝子。日本人にはこの遺伝子を持った人が多いと言われている。
○だから、欧米人と同じような食事をしていても日本人の方が肥満になったり、病気になったりしやすいと言われるんですね。納得。