業界未経験だからこそ、生まれた強み。TLレーベル編集長がつくりたい「自由なマンガ」
こんにちは! CLLENN公式noteです。
CLLENNでは、現在、新たに100名のデジタルマンガ編集者を大募集中!
今回は、雑誌・小説等の他分野で編集者のキャリアを積んだ後に、マンガ編集の世界に来たMさんに、この仕事の魅力や、今後の展望について、話を聞きました。
皆んなが好きなものを作って、喜んでもらう
ーーMさんの今の仕事内容について、教えてください。
TLチームの編集長として、数名の編集者を束ねながら、決められた予算内で魅力的な作品をつくっていくことが主な仕事です。年間の刊行予定を決めたり、メンバーの担当作品のプロットやネームを細かくチェックしたりと、色々やってます!
ーーこれまでどんな作品を手掛けてこられたんですか?
私が担当したものでは、『ここからはオトナの時間です。』という作品があります。女性向けマンガなんですが、画が繊細でとても綺麗なのと魅力的なキャラクターで、TLでも人気の作者さんに描いていただいている作品です。
ーーマンガが好きでこの業界に入ったわけではないんですね。
そうなんです。もともとプライベートでは小説を読むことのほうが多くて。2回目の転職では小説に強い出版社に入りました。ライトノベルの編集者としてキャリアを伸ばしていこうと思っていたのですが、ライトノベル業界全体の先細りや、家庭の事情等も重なり、出産を機に転職して今の仕事に至ってます。
ーーライトノベル編集の経験は、マンガ編集にも活きてますか?
とても活きてます! 物語の構造を少し俯瞰して捉えて、ストーリー構成をブラッシュアップしたりどうしたら登場人物のキャラクターが魅力的にうつるのだろうかと考えたり、これまでの経験が活きていると感じることは多いです。
ノベル編集もマンガ編集も「皆んなが好きなものを作って、喜んでもらう」という本質的な部分は何も変わらないと思います。そこに対してやりがいを感じる人であれば、マンガ編集の経験の有無はそこまで重要じゃないと感じます。
相手に寄り添える人でありたい
ーーCLLENNでデジタルコミックの編集者の仕事をやることの魅力は、どんな点にありますか?
グループ内に、気軽に相談できるその道のプロがたくさんいることは、本当に魅力的だと思います。単体のコミック出版社ではなかなか出来ない展開が、これからたくさん生まれてくる予感がします。
あとは、作家さんの中には「知名度がある会社で描けると安心する」という声もありました。作家さんは皆さん個人事業主で、原稿料の未払いとかがあると死活問題ですから...。経営基盤が安定している会社と契約することは、作家さんにとって安心材料になる側面もあるみたいです。
ーー編集者ひとりひとりの働きやすさという点では、いかがでしょう?
私のチームは女性向け作品を扱っているので、女性編集者が多いのですが、困っていることや相談したいことは本音で伝え合える環境を目指しています。誰かが体調が優れないときは、スケジュールを調整したり、クリニック情報をシェアしたり等は、日常的な光景です。
私自身、家庭の事情で離職した経験がありますし、女性は特に、年齢やライフステージの変化で、仕事との向き合い方に悩むことも多いですよね。編集者ひとりひとりの事情や希望に寄り添いながら、チームとして仕事を進めていくことを心掛けています。
BLTL作品を描く作家さんも女性の方が多いのですが、作家さんに対しても同じですね。マンガ編集者に限ったことではないですが、編集者にとってコミュニケーション力は大切な要素の一つですが、これって要は「どれだけ相手に寄り添えるか」ということだと私は思っています。
会社の仲間や作家さんに対して、寄り添って、丁寧にコミュニケーションを取れる人が、編集者としても良い成果をあげている気がします。
自由なマンガをつくりたい
ーー今後やりたいこと、展望は何かありますか?
もっともっと、自由なマンガをつくりたいですね。
これまでたくさんの作品を世に出してきたので、良くも悪くも「こんな感じで作ったら、これくらい売れるな」と、肌感覚で読める部分は正直あるんです。でも、その感覚だけを頼りに作り続けても、正直言うとあまりワクワクはしないかな(笑)。
「なんじゃこりゃー!何故かよく分からないけど、めちゃくちゃ引き込まれるー!」と、読者を強烈に魅了するような作品は、これまでのヒットの経験則の外側から生まれてくる気がしています。
今回100名の編集者を募集していますが、100名の中には、多彩な経験やスキルを持った方たちがいるはず。彼らの持っているものを活かして、あたらしい発想と化学反応で、自由なマンガをたくさんつくりたいですね。
ーーコミック業界未経験であっても、経験が無いこと自体はむしろポジティブなことで、新しい可能性の芽になる部分もあるってことですね。
はい。外から来た人の方が、客観的な感性だったり、斬新な視点は生まれやすいと思います。なので、「経験が無い」というのは、まったくネガティブなことではないんです。私のようにマンガ以外のフィールドで編集経験がある方や、編集経験自体がない方も、ぜひ積極的に応募してみてほしいです。
あとは是非若い人に来てほしいですね。コンテンツの世界は、いつでも若者が熱狂して、盛り上げていくものだと思うので。物心ついたときからデジタルでマンガを読むことが当たり前になっているような若い人たちに、編集者としてたくさん入ってきてもらって、自由に、そして大胆に、魅力的な作品を一緒に作っていけたら嬉しいです。
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