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読書メモ「質問力」

はじめに

私は学生時代に就活支援団体に所属していました。
活動の中では就活生の方と就活相談という形でお話をしていました。面談の中でいわゆる「ガクチカ」とかを質問していくのですが、同じ質問に対しても反応は人それぞれ様々でした。質問の順番や聴き方が少し違うだけでも、相手にとって有意義なものかどうかは変わってくることをひしひしと感じました。

この本を読んだのは、改めて自分の面談中の質問が適切だったのかどうか、またどのような意図で質問すればよかったのかを自分なりに掘り下げるためです。

自分なりのスタイルを作る過程で、この記事に内容とレビューをまとめたいと思います。

本書では社会人の必須事項として3つのポイントを挙げている。

・段取り力
・まねる力
・コメント力(=質問力)

そして、本書を通じて以下の提言を試みている。

質問するという積極的な行為によってコミニュケーションを自ら深めていく

第一章「質問力」を技化する

講義、講演、面談でのメモ等のとり方をしっかりしよう

三色ボールペンで質問を色分けする

メモを取る上での色の使い分け例
相手が話した客観的な事項なかで、青は事実で重要度が低いもの。赤は事実で重要度が高いもの。※抽象という観点で色を変えてもいいかも。

ここでは質問にフォーカスするので、緑色が大切。
丸を二重三重につけるなどして、聴きたい質問の優先順位をつけておく。

重要な点は、思いついた質問をメモして忘れないこと。
※前提として、考えた上で質問するマインドが必要

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※本書では「谷川俊太郎の33の質問」という項目もあるが割愛する。

質問力の鍛え方

自らの質問で対話を深めていく。優れた人と対話するのが一番早い。
「質問力」というコンセプトをいつも意識する習慣を持つ。

質問力のイメージ:

自分の話をしながら相手の経験世界を汲み取り、うまく引き取って、自分の面白い話につなげていく。

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相手の現在とそれに至る過去の事象に触れられるような質問をする。
※就活の自己分析みたいですね。

ここでパワーワード!!

質問は網!!しっかり作りこめば、いい魚が獲れる。


第二章 いい質問とは何か?ー座標軸を使って

1.「具体的」and「本質的」を意識する


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インタビューや強度高く相手の意見を引き出すためには、4象限の質問を適切なタイミングで使い分けることを意識することが必要。

日々の質問の中で、自分の質問がどの象限に位置するか常に考える。

※自分の面談時にはなかった発想。質問が浮かんだら、実行する前にこのフレームに当てはめて把握するべきだった。例えば「会社選びの軸は?」という質問は抽象度が高く答えづらい。具体的な言葉に置き換えて多少助長になっても丁寧に行うべきだった。

2.頭を整理させてくれる質問を意識する

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※耳が痛いフレーム。面談が進むと自分の聞きたいものばかり聞いていて、相手の気付きになるような質問が果たしてどれほどできているかと思うと努力が不十分だったと思う。

3.現在の要素が絡まる質問をする

第三章 コミュニケーションの秘訣ー沿う技

1.沿う技(共感系)

「うなづき」
「あいづち」
→オウム返しの+言い換えの技+外文脈を引っ張ってくる技

具体と抽象をつなぎ、相手にポイントをたくさん見つける

まとめると、以下のようなニュアンスを目指す。

・相手と自分の共通点を探す(ex.互いに好きなものを見せ合う)
・相手が苦労したところに共感する(ex.その人間が一番力を入れている部分をしっかりと認めることがコミュニケーションには必要)
・相手の言葉を自分の言葉に組み込んで話す

相手を勉強しておくと、強い!
(ex.相手の変化について聴く(劇的に変化した時間について人は熱く語る)ex.具体的なコツについて聴く)

第四章 コミュニケーションの秘訣ーずらす技

相手の言葉を整理する(新しい軸を作る)

具体↔抽象を行き来する中で、相手の真意を確認しながら、少しずつずらしていく。

「私個人の話になりますが」と宣言する→ひっかかりを作ることができる(うまくいけば)=自分の個人的な経験世界に相手のキーワードをひきつけて話す。

第五章は割愛します。こちらはインタビュー例となっており、具体的なやり取りについて丁寧に解説をしてくださっています。

まとめ

二章:質問をする時のクオリティチェックに有用
三章:回答を聴く時の振る舞い・マナー
四章:質問同士の関係性と全体の流れのデザイン

今回の本はこちらです!


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