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女王まりかのつれづれぐさ/第六十七回;ウミウシは超越生命体?

     こんにちは✨😃 女王まりかです⭐️

     今回は理科ネタですけど、ホウセキ V の解説記事も兼ねてます…😅

    でも、ホウセキ V を読んでなくても読めますので、ご安心ください🙇‍♀️


第六十七回;ウミウシは超越生命体?


    ホウセキ V この回で、みどりがいという生物が登場しました。



    まずは外観から紹介します。


ヒラルリミドリガイ
出典;高等学校生物基礎[第一学習社]
*旧課程版です😅


    貝じゃなくない?


    まあ…😅


    緑貝はウミウシの一種です。ウミウシの英名を直訳したら『うみ蛞蝓なめくじ』で、殻の無い貝ですから、この名前でも許してやってください🙇‍♀️


    この緑貝、ゲジョーやスケイリーの目を惹く程の能力を持っていました。それは…😨


    ピンチになったら自分で首を切り離す!😱
    そして、生首状態から全身を再生させる!


首を自切したコノハミドリガイ
(奈良女子大学のHPより)


    そんな…。創作物のクリーチャーじゃあるまいし…。


    ですけど、本当に再生しちゃうんだから、しょうがないです😔


    この能力は2021年に、奈良女子大学の研究室で発見されました。



    しかし、体を再生させるって大変なんです。

    アニメでよく見る、切られた手足を一瞬で再生させるキャラを使って、その難しさを説明していきます。


    腕1本を失ったら、その分だけ肉や骨も失います。だから、腕を再生させる為には、まず失った分の肉や骨を取り戻す必要があるんです。


    つまり、たくさん食べなきゃ無理ですね😅


    この時点で、腕を一瞬で再生させるのは不可能だと判明しました😱


   ちょい待て!


     緑貝が再生させるのは全身だよ!
     腕1本の騒ぎじゃない!

     一瞬じゃなくても、全身分のお肉をどうやって調達するの?
     頭だけしか残ってないのに?


    そうです。

    頭だけでは行動が大幅に制限されますから、全身分のお肉を調達する為にたくさん食べるのは、かなり困難です😥


    なら、緑貝はどうやって、頭だけの状態で全身分のお肉を調達するのか?


    実は…😨


    緑貝は細胞内に葉緑体を持ってるから、光合成でお肉の材料を作るんです😆


    ちょい待て!

    緑貝って、動物でしょ?
    葉緑体を持ってるって、どういうこと?


    動物が葉緑体を持ち、光合成で栄養を得ているって、驚愕ですよね。


    でも、ここからの話で更に驚きますよ…😏


    緑貝は藻を食べて、食べた藻の細胞に含まれていた葉緑体を、そのまま自分の細胞に取り込むんです😆
(この能力を『盗葉緑体』と言います)


    つまり、食べた生き物の能力を自分の能力として取り込んでしまうんです。


    あんた、ウルトラマンか何かに出てくる怪獣かぁぁぁっ😱


    と、信じ難いことを緑貝はしちゃってるんです。


    話を戻すと、緑貝は食べた藻の葉緑体を細胞内に取り込んでるから、光合成ができる。


    だから頭だけになっても、光合成で体の材料を作って、全身を復元することができると。


    緑貝さん、ぱねぇっスな😅


    緑貝と同じような能力を持ったウミウシは、他にもいます。

    アカエラミノウミウシ(赤鰓簑海牛)です😆


アカエラミノウミウシ
(鳥羽水族館のHPより)


    背中のヒラヒラが鮮やかですね😃

    でも、このヒラヒラに触ったらダメですよ。刺されますから😱


    赤鰓簑海牛は、ヒラヒラに毒針を仕込んでます。でも、この毒針は生まれつき持ってる武器じゃありません😨


    海月くらげいそ巾着ぎんちゃくを食べて、彼らの毒針をヒラヒラに武装するんです😆


    あんたも、食べた生き物の能力を使えるんかい?


    もう、完全にウルトラ怪獣か何かですね😅


    事実は小説より奇なりとは、緑貝と赤鰓簑海牛の為にある言葉。

    そう言っても過言ではない程、凄い生き物だと思いませんか?


    と、たまには楽しい理科コーナーのフリをして、締めくくります⭐️  


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