完璧思考をやめると人生がラクになる
私は、以前までは完全に、完璧思考の持ち主でした。今でも完璧思考が現れることはありますが、それでも「だいたいできたらそれで良し」の『70点思考』で物事を捉えるように意識しています。
これまでの私は、仕事は完璧にしなければならないという思いで必死にやってきました。また強迫性障害の確認強迫も持っており、「この文章、数字は間違っていないか」と強烈に不安になりながら数十分と何度も確認し、それこそ全神経を注いでひとつひとつの仕事を遂行してきましたから、ひとつの仕事を処理するのも遅く、結果、
残業が長引く→疲れが取れないまま翌日を迎える→次の仕事も確認を繰り返しながら必死で仕事を処理する→仕事を処理するのが遅いので残業が長引く→疲れが取れないまま翌日も出社
と、悪いループにはまり、心に余裕がまったくなくなりました。
おそらくこれもうつ状態に陥った原因の一つと思います。
そして現在、完璧にできなくても、『まあいいか』と考えるようにして、70点、あるいは60点の仕事で良しと思うようにしています。完璧にこなそうとするほど体にも心にも負担や歪みが出てくる。間違ったらとんでもないことになるという大げさすぎる不安は常にあり、とても気持ち悪い心持ちになりますが、それでもできる限り70点で終わらそうと意識しています。
仮に失敗しても、その時はその時。ネガティブな性格ですからクビになったらどうしようとか無意味なことが頭に浮かびますが、仕事を失っても人手不足のこの時代、何かしら仕事はあるだろうし、むしろ今よりも良い職業に巡り会えるかもしれないと、どうにか自分を納得させて完璧主義をやめることにしています。
そのように考え出してから、少し気持ちがラクになりました。完璧を目指すことは仕事でもプライベートでも悪い影響しかないです。何事も70点くらいでいいやと気楽に考えて、なんとかなると思っていれば、人生は好転するのではないでしょうか。自分が「苦しいな」と思う選択は避け、「楽だな」と思うほうを選択すれば、きっとそれが正解です。間違っても、なんとかなります。今もあなたは生きていて、なんとかなっているのですから。