
定期テストから考える、子供時代に身につけたいこと
先週、私のいる塾の近所の中学校で、中学1、2年生の2学期期末テストの結果が返却されました。
出来た教科、出来なかった教科、結果は様々です。
期末定期テストは、どうしても、結果が最重要なこととして評価されます。
定期テストの結果が、内申に、非常に大きく関わってくるため、当然といえば当然です。
しかし、個人的には、定期テストで評価されるべきは、結果だけではないと思っています。
例えば、テスト前に好きなことを我慢して勉強した子が取った60点と、ゲームや動画を見て過ごした子が取った80点では、結果だけ見ると評価されるのは後者ですが、評価されるべきは前者のはずです。
しかし、結果だけ見るということは、過程を見落としてしまうことになります。
中2のSくんは、「テスト2週間前からアニメは封印する!」と宣言してくれました。
人に言われるのではなく、自分から言ったことに価値があると思います。
今までのテストでは、テスト期間もアニメを見ていたけど、それではダメだと思い、テスト期間の過ごし方を変えようと思ったのです。
定期テストでは、テスト期間に普段の生活を変え、テスト範囲から勉強計画を考え、試行錯誤してテスト勉強をやり切り、そして終わったあとに、どこがダメだったか振り返る、このプロセスをしっかり踏めることが、非常に大切だと思います。
このプロセスを踏めるようになることが、まずは一つの成長です。
子ども時代は、過程にこそ、価値があるとさえ思っています。
目的に向けて試行錯誤したり、上手くいかないことを味わったり、いら立ったり、苦しんだり、それでも少し報われたり、そういうもがいた経験が、人生において、必ず役に立つからです。
大人になれば、過程は見てもらえなくなるからこそ、子ども時代に、たくさん良い過程をつくる練習をしてほしいです。
普段の生活を変え、計画を立て、試行錯誤して、やり切ること。
この定期テストの価値を、しっかり理解して、取り組めるような生徒になってくれると良いと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。