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【日本一細かい】101回箱根駅伝の戦力分析と区間予想【神奈川大学】

この記事は12/10に発表された、20大学のチームエントリーから、神奈川大学の戦力分析と区間予想になります


戦力分析

ではまず16人エントリーをざっとおさらいしていきましょう

チームとして直前期の試合出場がかなり少ないので、個々の調子は見えませんが、予選会・全日本出走メンバーがしっかり選ばれており、チームとして、ベストメンバーをしっかりエントリーできていると考えています。
チームの特徴としては、10年ほど前の帝京大に似ており、近い実力の選手がそろった、金太郎飴のような選手達という印象。
エース区間で耐え、つなぎ区間をしっかり攻める区間にしたい所でしょう。

エース

さて現在の神奈川大のエースですが、昨年の小林篤貴のように、確立されたエースはいないように感じています。
ただ強いて挙げるとするのなら、実績のある3年生の宮本陽叶が挙げられるでしょう。
4年生が強い世代だった昨年から、宮本から下級生で1人主力級の扱いでした。今年も全日本予選4組でしっかりとエースの役割を果たし、全日本大学駅伝でもチーム最上位の区間順位。箱根本戦や予選会では天候に苦しめられてますが、エースの役割を担うことが考えられます。

主力選手

主力選手で名前の挙がる1人目は酒井健成です。
箱根予選では見事なビルドアップで、15㎞以降に59人抜き。熱いレースやアップダウンに強く、ロードで安定した力を出せるランナーといえるでしょう。
2人目は中野蒼心なのではないでしょうか。
予選会でエースの宮本以外で唯一、フリー走になった、いわゆるロード組の主力選手。監督の甥にあたる3年生は、ほとんどタイムを持っていないながら、神奈川ハーフでは5位に入るなど、長い距離で力を見せます。
3人目には大岩蓮の名を挙げておきましょう。
箱根予選では15㎞以降酒井とともに48人抜き。全日本では区間13位ながら、先頭と7秒差でつなぎ、しっかり役割を果しました

準主力選手

全日本で7区・8区を走った西坂昂也・志食隆希はこの立ち位置か。
箱根予選では、それぞれチーム内4位・3位で走れており、ロード型の選手。
全日本は箱根予選から2週間後ということで、ピーキングが難しいため、箱根本戦では本来の走りを期待したいです。
全日本4区で区間1桁、予選会チーム内5位の近藤大智も準主力選手にあたるでしょう。全日本での区間1桁は宮本と、この近藤2人のみ。高いところで安定しているといえます。
後は今年ルーキーも、将来の主軸として台頭。
西脇工業から来た、上田航大がその人です。
予選会ではチーム内6位と活躍。タフなレースでルーキーながら素晴らしい走りを見せました。

山登り候補&山下り候補

ここは新任の監督ですし、試合出場自体、神奈川大は少ないのでわからないのですよね。
5区に関してですと
陸マガの増刊号によると志望しているのは滝本朗史、月陸によると西坂昂也に適性があるようです。また昨年の候補者では三原涼雅でした。
6区は、先ほど述べたルーキーの上田航大が候補者としてあがります。彼は3千m障害の経験があり有力候補といえると思います。
後は個人的に世田谷ハーフで振るわなかった、中原優人のエントリー入りは気になります。もしかしたら6区の候補者かもしれません

ただはっきり言って全くわかりません。

10番以内の出走争い

ここからは10番以内の出走争いを考えていきます。
まず先ほど5区候補で申し上げた、滝本朗史と三原涼雅の2人を考えていきましょう。
滝本朗史は箱根予選ではチーム内9位で予選通過に貢献した選手。公園内で順位を落としましたが、暑さが少し苦手ということも考えられます。全日本にも出ており、出走の有力候補といえるでしょう。
三原涼雅は秋以降ほとんどレースに出ていなかった選手。昨年は激坂王に出走するほど、上りに自信を持っている選手という印象でしたが、今回は9区を志望しているようです。
後の予選会出走組は中西良介・塩田大空・新妻玲旺の3人。
中西良介は予選会出走メンバー唯一の4年生。チーム内8位で、しっかりまとめてきました。全日本5区では序盤からペースが上がらず苦しみましたが、箱根予選からの連戦でしたから、箱根本戦では本来の力を見せてほしい所。
塩田大空は箱根予選ではチーム内7位。公園内で少し順位を落としましたが、しっかりまとめてきました。
新妻玲旺は全日本予選4組に出場するほど、トラックなどでは主力級として期待されていた選手。最近は苦戦が続いていますが、16人エントリーしてきました。
後の2人は世田谷ハーフ組。
4年生の石口大地は、神奈川大が大量出走した世田谷ハーフで、学内TOPで走り、最初で最後の箱根を目指します。
その世田谷ハーフで石口大地に続いたのは、3年生の松崎圭佑。
8区を志望しており、アップダウンに自信があるようです。

戦力からの区間編成考察

考察

まず2区は宮本陽叶で固定して考えましょうか。本人も2区を志望しておりチームのエース。適任だと思います。
そうなると1区・3区の序盤区間はしっかり固めたい所。
そうなると、1区には全日本でも1区を担当した大岩蓮、3区には予選突破の立役者である酒井健成を予想しておきます。
逆に4区からは、神奈川大としては反撃を始めたい区間
4区には5区を志望しているとの噂もある、西坂昂也を予想しておきます。予選会などロードの強さはしっかり見せています。
5区は予選会出走を回避したのは、山の調整のためなんじゃないかと愚考し、三原涼雅を予想しておきます
6区は他に候補者がほとんど上がっていないので、上田航大を予想。
7区以降は神大が稼ぎたい区間。
7区は、高い安定感を持つ近藤大智、8区には5区を志望しているという、滝本朗史。9区は予選会でチーム3位に入っている志食隆希、10区には予選会でフリー走を任された、中野蒼心を予想しておきます。

区間予想の結論

以上の考察からこうなります。

1区 大岩蓮  2区 宮本陽叶 3区 酒井健成
4区 西坂昂也 5区 三原涼雅
6区 上田航大 7区 近藤大智 8区 滝本朗史
9区 志食隆希 10区 中野蒼心

目標と展望

目標を監督はシード権においています。
となると、神大としては、他校のエースとの叩き合いで分が悪いため、7区から追い上げていく形が、1番戦力にあっていると考えています。
ただそれでも6区終了時点で2分以上離れていたらさすがに厳しくなるでしょうから、序盤区間でどれだけ耐えれるかはかなり大事になってきます。
特に3区・4区はそれぞれ、62分半程度を設定タイムとして考えたい所です。

キーマン

宮本陽叶

やはりエースの宮本陽叶はキーマンになりますね。
近年の傾向で考えると68分半以内では確実にまとめたい所。少し天候の変化に苦しめられてきた過去がありますが、2区は比較的、そこに関しては、穏やかなため、期待できるのではないでしょうか。

西坂昂也

個人的には4区に走るメンツが絞れてないのですよね。
ただいずれにしても、4区は神大には、ポイント区間になる可能性が高い、と考えており、4区を予想した西坂昂也を挙げておきましょう。
難しい区間ではありますが、区間タイムとしては、62分半から63分で、しっかり収めておきたいはずです。

上田航大

シードに向けて、6区で流れに乗り遅れないというのは非常に重要なポイントになります。
6区を最低でも60分切りを目指したい所。起用が最有力視される、上田航大には、任された場合、1年生ながら大役を担うことになるでしょう。

あとがき

いかがだったでしょうか今回は神奈川大学の戦力分析とそれによる区間予想と戦略、展望について語らせてもらいました。
今年の神大は、全日本・箱根に出場できる時点で前評判から考えれば、個人的には躍進だと考えていますが、中野監督の手腕はここまでのところ非常に素晴らしく、期待しています。
また次の記事では東京国際大学の戦力分析と区間予想、戦略、展望について語る記事を書かせていただきたいと思います。次回の記事もよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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