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【日本一細かい】101回箱根駅伝の戦力分析と区間予想【中央大学】

この記事は12/10に発表された、20大学のチームエントリーから、中央大学の戦力分析と区間予想になります


戦力分析

エントリー

ではまず16人エントリーをざっとおさらいしていきましょう。

有力な1年生が大量エントリー。5人は、大東文化・順天堂と並んで最多となっています。
後は、最初で最後の箱根に向けて、予選会や全日本に出走したロード型の4年生が、山平を除いて全員外れました。具体名を挙げるなら、高沼一颯・東海林宏一、そして主将の佐野拓実の3人ですね。
彼らを外すという決断は、非情だったと思いますが、その決断ができることが、藤原監督の良さだと思っています。
予選会出走メンバーの中で外れたのは、伊東夢翔と七枝直の2人。
七枝は予選会324位、MARCH対抗戦も29:31と、選手層の厚い中大の中ではアピールになりませんでした。
伊東夢翔はかなり早い段階で28分台を出していた選手。
予選会での失速が痛かったですね。直近では1万で28:49を出しており、102回箱根年度に期待がかかります。

エース

中大は今年Wエース体制なのですよね。その2人は溜池一太と吉居駿恭です。
溜池一太は昨年の全日本では、上りもある4区で4人抜きするなど、どんな区間でも走れることが強みの選手。今年は7月に27分台を出すも、夏に負傷。
全日本で復帰し、区間20位だったものの、常にレースを支配し、序盤の良い流れにつなげました。藤原監督は「練習が積めていれば溜池は2区」というように、エースとしての信頼を得ています。
吉居駿恭は、駅伝ファンには言わずと知れた、吉居兄弟の弟で、1年生の頃から主力クラスの活躍をしていた選手。
今年は、箱根予選をスキップし、全日本7区に出場も、前半から体が動かず、失速がありましたが、MARCH対抗戦で最後まで鶴川と争い、27:44の自己ベスト。復活を印象付けています。
2人は12月1日のTHE DISTANCE GAMES ARAKAWAで、ハーフマラソンを走っており、溜池はしっかり走れたものの、タイム上では、吉居は20秒程度遅れているのが気になりますね。2人とも集団走ではなかったので、大丈夫かなと思いますが、この結果が、箱根の起用区間にどのような影響を与えるでしょうか。

主力選手

ここからは主力選手を紹介しますね。
1人目は本間颯です。今の中央で最も高いレベルで安定している選手。全日本では途中まで國學院の辻本と競り合い、最後で大きく離されてしまったものの、主力区間で自分の仕事を果し、MARCH対抗戦では、1時ペースメイカーの前に出るなどの積極性を見せ、27:46とビッグパフォーマンス。初めての箱根に準備を進めます。
2人目は1年生の岡田開成。
凛々しい顔つきが魅力のルーキーは、箱根予選を、チーム2位で走り切ると、全日本大学駅伝で、なんと13人をごぼう抜き。次代のエースに名乗りを上げています。
あと1人挙げるならば、白川陽大も主力選手の1人。
インカレハーフで日本人2位のロード型。学生ハーフでは4位、箱根予選では、チーム内1位となる全体17位。暑さにも強い選手で、今年は出走すれば抜群の安定感を見せる選手です。

準主力選手

ここからは準主力選手。1人目は阿部陽樹です。
1年生の頃からチームの主力として、オールラウンダーの活躍を見せていた選手で、1・2年生の頃は山登りで好走。監督としては有難い「最高の便利屋」でした。しかし今年は箱箱根8区・全日本8区で苦しんでいますが、箱根予選では殊勲の走りで、チーム内3位に入っています。最後の箱根駅伝、最も報われてほしい選手の1人です。
続いては、ルーキーの佐藤大介。
箱根予選ではチーム5位の47位。全日本では6区で区間7位と、1年生ながら、安定感が抜群の選手。1万mでもMARCH対抗戦で28:32をだしており、暑さや登りにも自信がある選手です。
その佐藤大介を箱根予選で上回ったルーキーは、原田望睦。
その後一切レースには出てないものの、箱根には16人のエントリー入り。
もしかすると、山区間でも起用の可能性があります。

山登り候補

山登りの5区には、経験者の阿部陽樹がいるものの、最有力候補は別にいます。
その名は園木大斗。昨年の5区の、山崎草太の区間記録を破りエントリー入り。走力もあるため、5区出走が有力視されています。
そしてもう1人ルーキーからも、山登り志望者が。
田原琥太郎は箱根5区を希望しており、MARCH対抗戦では3区で組TOP。先輩である山平怜生の力を借りて、大幅な自己ベストを更新しました。

山下り候補

中大は山下りを稼げる区間の1つにしたいはず。それは昨年6区を区間5位で走り切った、3千m障害が専門種目の、浦田優斗がいるからです。
全日本4区では苦しい走りになりましたが、箱根6区に備えています。
ただ、浦田以外に候補がわからないので、まだ見ぬ候補者がいるのですよね。
考えられるのは、原田望睦あたりか。箱根予選以降ほぼレースに出ずに、本戦に向けて調整しています。MARCH対抗戦にも出なかったあたり、可能性の範疇をでませんが、あるかもしれません

10番以内の出走争い

ここからは箱根出走を狙う、10番手に食い込む可能性がある選手をリストアップ。
4年生にして副将、最初で最後の箱根駅伝を狙うのは、山平怜生。
2年生の関東インカレで積極的な走りを見せ、その頃からレギュラー候補に挙がるも、出走は2年生の時の全日本一回にとどまっている選手。積極性と単独走が魅力の選手です。
昨年から戦力だったのは3年生の吉中祐太。
昨年全日本6区で活躍した選手で、ラストスパートが魅力ながら、アップダウンにも対応できる、オールラウンダータイプの選手です。箱根予選では、チーム内9位で通過に貢献しました。
箱根予選で吉中と、先述の山平を上回ったのは、2年生の鈴木耕太郎。
MARCH対抗戦では、3組でしっかり先頭争いをしていました。
最後に紹介するのは並川颯太。
ルーキーながら吉中・山平の上級生について行っていき、最後にラストスパートを見せ、MARCH対抗戦では28:32を記録しました。

戦力からの区間編成考察&予想

予想のための考察

先ず2区溜池一太はほぼ最有力だとと思います。次に5区・6区もこの2人の4年生か。あとは9区も昨年からの続投を予想。逆に白川陽大は、この区間以外では出走しない気がします。
8区も阿部陽樹の続投予想。登りに強い選手で適任だと思います。
1区は距離に苦手意識がありそうな吉居駿恭を。3区と4区はMARCH対抗戦を見て、積極的な走りを見せれる本間が3区。自分の走りができて、アップダウンにも強そうな岡田開成を、4区に予想してます。
後はごめんなさい、10区はわからなかったので、1番見たい選手である、山平怜生を予想に選択しました。

区間予想の結論

1区 吉居駿恭 2区 溜池一太 3区 本間颯
4区 岡田開成 5区 園木大斗
6区 浦田優斗 7区 佐藤大介  8区 阿部陽樹
9区 白川陽大 10区  山平怜生

目標と展望

選手層に関しては、優勝候補校と比べても遜色なく、個人的には5位以内も狙えると考えています。また主力数人の実力もあり、3区・4区では区間上位を期待できます。
ただ、そのためには序盤がうまく流れてくれることが最も大事であり、1区2区は他と比べても、キーとなる区間になるでしょう。

キーマン

溜池一太

今年の中大が駅伝で苦しんでいるのは、彼が万全の状態じゃなかったから。
そのため、復帰してきたエースの溜池一太には、期待がかかります。
今年の悔しさをすべて払ってくれる走りがみたい所です。

吉居駿恭

吉居駿恭もチームの成績を左右するでしょう。
全日本では苦しい走りでしたが、MARCH対抗戦では27:44を出し、このタイムは、兄・大和が大学時代は出せなかった27分台になりました。
本人は距離に不安があるといっていますが、スピードが活きた走りを見せてほしいです。

白川陽大

3人目は白川陽大。
学生ハーフ4位、関東インカレ3位、箱根予選ではチームTOPと、ロードレースでチームを牽引してきた選手。ただ、箱根予選以降、姿を見せてないのですよね。トラックのタイムは持っていないものの、ロードならどんなレースにも対応できる選手であり、主力として健在ぶりを見せてほしいです。

あとがき

いかがだったでしょうか今回は中央大学の戦力分析とそれによる区間予想と戦略、展望について語らせてもらいました。今年の中大は、注目選手のところで並べた、主力級の3人が揃い踏みして、しっかり全員結果を出せたレースがないことが苦戦の原因であることは、藤原監督も重々わかっているはずです。
しかしその分、本間や岡田を筆頭に新戦力が多数台頭してきたのも事実で、総合力は本当に素晴らしいと思いますので、箱根に向けて納得した結果を出し、箱根予選後に寮に凸ってきた、老害気の強いおじいさんから受けた屈辱を、晴らしてほしい所です。
また次の記事では中央学院大学の戦力分析と区間予想、戦略、展望について語る記事を書かせていただきたいと思います。次回の記事もよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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