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【日本一細かい】101回箱根駅伝の戦力分析と区間予想【東京国際大学】

この記事は12/10に発表された、20大学のチームエントリーから、東京国際大学の戦力分析と区間予想になります


戦力分析

エントリー

チームエントリーは以下の通りです

4年間チームを支えた、白井勇佑が外れたのが、非常に寂しい所ですが、主軸となる選手はもれなくエントリーしてきました。
後は比較的1年生を多めにエントリー。上尾ハーフで63分台の久保遼人が外れるほど、16人エントリー入りの争いが熾烈だったことがわかります。

エース

このチームのエースは留学生の2人。アモス・ベットと、リチャード・エティーリです。
特にエティーリは、史上最強助っ人との呼び声も高い選手。実際1万mでは27:06、ハーフでは0:59:32と、史上最速の留学生であるといえます。ただ今年の箱根予選では、すこし脆さも見せているのですよね。予選会では途中で腹痛もあり、全体12位と非常に苦しみました。
かたやアモス・ベットも決して弱い留学生ではなく1万m27:46、ハーフ1:00:11と素晴らしいタイムを持っています。駅伝では全日本で2区区間3位。昨年の2区区間5位から、成長を見せました

主力選手

このチームの日本人エースといえば4年生の佐藤榛紀です。
白井とともに、学内で最後の出雲駅伝優勝経験者。予選会ではチーム内2位で日本人ではチーム内1位。全日本では3区区間4位と速い展開で強さを見せます。
その予選会チーム3位に入ったのは、4年生になって急成長を見せた、大林洸己。全日本7区では区間7位に入り、他校のエースとも戦えることを、証明する形になりました。
もう1人予選会では菅野裕二郎も、50位以内にはいる活躍を見せています。
学法石川から来た3年生は、初となった箱根予選会で44位と好走。全日本では脚の違和感で欠場しましたが、復帰してきました。

準主力選手

準主力選手として紹介する1人目は川内琉生です。
20㎞以上のレースに強いロード型で、全日本では2年連続アンカー。昨年は予選会でチーム内日本人1位と好走しました。今年は昨年ほどの勢いはありませんが、全体85位に入るなど、大崩れしない安定感を持っています。
2人目は、スピードランナーの木村海斗です。
今年は不調が続いており、箱根予選会では318位と、非常に苦しんだのですよね。ただ12月頭に1万m29:14など、少しずつ調子を取り戻しています。
3人目には大村良紀を紹介しましょう。
3年目になって台頭してきた彼は、予選会で二桁順位に入ると、全日本では6区区間8位。その前2区間で苦戦し、悪い流れになりかけたところを取り戻す走りになりました。

山登り候補&山下り候補

東京国際は、初出場以来、山の特殊区間を比較的苦手としていますが、それは監督が代わる前のこと。この大学も箱根初挑戦の監督であり、傾向がないのですよね。
5区の候補者として、度々名前が挙がるのは、主将の楠木悠人。激坂王に出場経験がある選手で、今回の大会でも山登りに意欲を見せています。一般的に特殊区間の選手は、全日本以降ほとんど、レースに出ない例が多いのですが、楠木も一切レースに出ずに、箱根に向け調整しています。
6区は希望者は中山拓真か。川越ハーフでは難コースで63分台を記録。20㎞の走力には自信を見せます。

10番以内の出走争い

次に、箱根の繋ぎ区間に起用されるであろう、10人目を狙う選手を紹介していきます。(もしかしたらこの中に山を走る選手がいるかもしれませんが…。)
まずは箱根予選か全日本に出走した選手達から紹介していきましょう。
全日本5区に出走した、益田郁也です。昨年は全日本4区10位でシード獲得に貢献してます。直近の記録会では1万で29:13のベストを出しました。
予選会に出た冨永昌輝は、1年生の頃から、駅伝に出ていた選手。
4年生の今年は不調が続いていて、箱根予選は全体224位。11月上旬の記録会では5千m14:22。本調子といえるタイムではありませんが、最後の箱根に向け、エントリー入りしました。
上尾ハーフで1:03:29をだしたのは、4年生の山本泰輝。
関東インカレハーフでも17位に入るなど、長い距離に自信を持つ選手です。
後は1万mで結果を出したルーキーが、3人もエントリーされてます。
1番タイムがいいのは、12月の頭に28分台をだした、小柴裕士郎。
それ以外には、複数回29分前半をだし、直近では29:08を出した政仁斗や、上尾ハーフで1:05:13、1万mで29:20の古賀智也がいます。

戦力からの区間編成考察

考察

まずエティーリと佐藤榛紀の起用区間ですが個人的には、佐藤が2区、エティーリが3区のほうが良いと考えています。
というのも、2区と3区を一纏めにして考えた場合、2区で計算できるタイムは、佐藤が1:07:30、エティーリは予選会の成績も加味すると、1:06:20程度だと考えています。そして、3区の場合は佐藤が1:02:00、エティーリが1:00:00程度だと考えています。
エティーリは丸亀ハーフではしっかり結果を残すなど、20㎞でも平坦なコースなら爆発的な成績を残せるでしょうから、3区の適性は高いでしょう。
つぎに1区ですが、個人的には菅野だと思います。1区にはできればスピード型の選手を用意したいでしょうし、彼かもしくは木村海斗が来るかなと。
ただ木村海斗は未だ復調具合が、まだ微妙なため1区には厳しいかと。
次び4区ですが、大林洸己が適任だと思います。
東京国際としては、5区が始まる前になるべく上位で運びたいはず。となるとここには主力格の選手を置くのが戦略上妥当だと思います。
5区・6区は先述の通りで一旦おいておきます。
つぎに川内・大村をどこに置くかなのですが、9区・8区を予想しておきます。この2つの区間は、実力によって大きく差がつく区間。実力のある上級生2人が入ると予想してます。
10区は上級生の起用が多い区間。上尾ハーフで63分半切りの4年生、山本泰輝を予想しておきます。
次に7区ですが下級生で1番勢いのある小柴裕士郎を予想してみます。

区間予想の結論

1区 菅野裕二郎 2区 佐藤榛紀  3区 エティーリ
4区 大林洸己  5区 楠木悠人
6区 中山拓真  7区 小柴裕士郎 8区大村良紀
9区 川内琉生  10区 山本泰輝

目標と展望

目標はシード権の獲得。
そのためには4区まででシードからリードをとり、山で遅れないことの2点が絶対条件になってきます。
山区間は5区では73分半、6区60分切りが目標になってくると思います。

キーマン

菅野裕二郎

序盤3区間で、留学生・佐藤榛紀とも1人、起用が有力視されるのが、3年生の菅野。彼の走りにより、エースにかかる走りの負担の大きさが、変化します。彼がどれだけ本調子で走れることは、シードに入るための、十分条件になりそうです。

楠木悠人

5区での出走が予想される、主将の楠木悠人もポイントとなる選手。区間中位となる、73分半は一つの目標タイムになってきます。
東京国際は区間10位以内が8回中2回のみ。非常に正念場となる区間となることが予想されます。

小柴裕士郎

個人的には小柴もキーマンの1人になってくるでしょう。
1年生の中で、東京国際で唯一28分台を持ち、最も勢いがあるといえますから、おそらく出番が来ると考えています。
つなぎ区間を任され、どれだけまとめられるかは、かなり重要になるでしょう。

あとがき

いかがだったでしょうか今回は東京国際大学の戦力分析とそれによる区間予想と戦略、展望について語らせてもらいました。山を中心に不透明な要素が多いですが、しっかり条件をクリアしていけば、シード権も見えてくると思います。
また次の記事では日本大学の戦力分析と区間予想、戦略、展望について語る記事を書かせていただきたいと思います。次回の記事もよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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