
一瞬の儚さと輝きと
お友達は、皆んな地元のお祭りに行くのだろうか?
町内会のポスターが目に入った。
小学校を卒業して以来、地元を離れて、遠くの私立の付属中学に通っている。
地元のお友達の皆んなは、元気だろうか?
あの交換日記、まだ覚えてくれてるかな?
一緒にイッパイ話して、楽しかったよね?
小学生の頃の想い出が、胸に溢れてきた。
ワクワクとした楽しかった想い出が、溢れてきた。
公民館から聞こえてくる盆踊りの音に、思わず誘われて、地元のお祭りにやってきた。
多忙な両親と来たことは無い。
私にとっては、初めての地元のお祭りだ。
そこには、見知った顔がイッパイいた。
あっ、京子ちゃん。
あっ、スミレちゃん。
嬉しくなって、話しかけた。
「レイ子ちゃん、違う中学でしょ。うちらとは、違う世界じゃん。」
ついこの間の卒業式で
「一生、友達だよー。違う中学行っても、友達だよー。」って3人で泣いたよね。。。
花火が上がった。
ここに、私の居場所は無い。
1人で見る花火は、すぐに儚く散っていった。
輝いていた想い出も、儚く散っていった。
434字
たらはかに様
初めまして。
初めて参加させていただきます。
私がフォローさせていただいておりますnoter様の記事で知り、参加いたします。初めてで、お恥ずかしいのですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
※重ねて、いつも素敵な作品を綴ってくださり、気付きを与えて下さるnoter様に、この場をお借りして心からお礼申し上げます。