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I don`t like CATS...?

「お母さん、お友達のひとみちゃん家で犬飼っているから私も犬飼いたい!」
母:「ダメダメ、毎日のお世話とお散歩が大変よ!」
家では動物飼えないんだと諦めてすっかり犬のことも忘れて学校から帰宅したある日、母がペットショップでセキセイインコの雛を飼ってきてました。
まだ産毛が残る一人で餌も食べられないインコ雛に夢中になりました。
それから我が家でセキセイインコ、文鳥、カナリア、キンカチョウ、コザクラインコ、ウロコインコと病気で亡くなった子や玄関から逃げてしまった小鳥など嬉しいことも楽しいことも悲しいこともいっぱい経験させてもらった小鳥の飼育が数十年続きました。
いつも小鳥は手乗りにして人間に懐かせていたので基本、ケージには入れずに自由に家の中を飛んでいたので小鳥の鳴き声や窓際にいる姿が見えるとウロウロしている野良猫が狙っているので、すかさず私はシィーーーーと思いっきり追い払ってました。そんな私の行動を見ても野良猫は、ふてぶてしく逃げない猫がとても嫌でした。
猫は小鳥の敵!
黒猫が道を横切るところを見ると良くないことが起こるとお友達が教えてくれたので私はますます猫が嫌いになりました。


2019年の3月
実家からコザクラインコのチィーが危ないかもと連絡があり職場を大急ぎで出て、嘘であって欲しいと戻る車の中でチィーと叫び続けました。
16年間ずっと一緒に過ごした私を待つかのように両手の中で息を引きとりました・・・・悲しくて悲しくて食欲もなくなり喪失感がずっと続きました。もっとチィーにこうしてあげれば、これが足りなかったと責める日々。

それと重なる頃、職場に黒猫が子猫を産んだらしいと聞きスタッフと見に行きました。黒猫母に隠れるように居る二匹の子猫。
偶然なのか、たまたまなのか数名いるスタッフ全員が猫や犬を飼っていて猫の飼育にも詳しかったのです。私と言えば猫には煮干しをあげれば良いでしょ?くらいの知識。何故なら猫は嫌いで苦手。
子どもの頃から飼いたかったのは犬。犬派?猫派?間髪入れずに犬派!!
スタッフと猫の名前を考えて黒猫母はヤマト、子猫二匹は生まれた場所から取ってGちゃんとIちゃん。名付け方もとっても簡単、単純。
優しいスタッフは猫の餌を買って来たり猫達にちゅーるあげたり、私も時々、ちゅーるあげたりして可愛いなと思うこともありましたが。それでも家からの煮干しをやり続けていました。

そんな犬贔屓の私に「青天の霹靂」とも言える出来事が起こったのです。
猫好きのスタッフは別部署に異動したり辞めたりして猫の世話をするのが私だけになったのです。黒猫親子にキャットフードやちゅーるをあげて少しずつ猫達も私に慣れてきて私も次第に猫に対する気持ちが動いてきたのを感じていました。
そんな時、子猫のGの様子がおかしい?I猫よりも人一倍食いしん坊のGが雑草にうずくまって動かない。雨に濡れるのを嫌がる猫なのに雨に濡れても動かない。どうしよう・・・どうする?どうしたら良いの?
そんな葛藤がよぎったのも束の間、気が付いた時にはG猫を抱きかかえて猫は私の腕の中。車は急いで動物病院へ向かっていました。どうか助かって、命を助けて。幸い良い動物病院の先生だったので暫くG猫は入院することになりました。病院の先生から何日後にG猫は退院できますと連絡があって、
さて・・また、このままG猫を野良猫として放すのか?それは出来ない、家に連れて帰ると自分で出した答えに迷いはありませんでした。
その時から、いいえ今思えば職場に黒猫親子が現れた時から既に私の猫ライフが始まっていたのでしょう。

そのすぐ後に姉妹猫のI猫も我が家に保護して一気に二匹猫の親になりました。黒猫の母猫も保護して親切なスタッフが今も育ててくれています。
めでたし・・

と言いたいところですが
幸か不幸か私が居る職場は野生にいる動植物の調査や保護、また教育指導を中心として活動している部署が大半でした。
野良猫は野生の動植物を汚すと考える方が居たり、全ての命は平等と色んな考え方がありました。
その後も職場には捨て猫や迷い猫が来た時は餌やり、水やりをしたり保護団体さんへ預けたり、里親を見つけていました。

暫く野良猫が現れることもなく職場で過ごしていると
そんなある時、音もせずまるで空から降って来たかのようなハチワレの雄猫が私の目の前に現れました。とてもショックで息が止まるかと思うほどでした。出来れば野良猫さん達は来ては行けない職場の環境下だったり、野良猫に対して好意的で居てくれた主任も所長も既に異動し、その後来た主任と所長は私がハチワレに餌や水をやっていると即座に片付けられたり、餌や水さえ与えなければ野良猫はどこかに行ってしまうと思っている上司達でした。私も懲りずに餌をやっていると無責任に餌やりをしてはいけないと新入社員に教えていました。命は平等なのに。

その一か月後、私は会社に辞表を出しました。

お世話になった猫の保護団体さんへの恩返しとしてお世話のボランティアをしています。
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