[エッセイ]命との向き合い方を学ぶ『ブラック・ジャック』の名言
正月が明けたころ、私は『ブラック・ジャック』の本間丈太郎が登場するエピソード「ときには真珠のように」についての記事を書いていました。
そのころ、数年来世話をしていた外猫が老化で弱り、家で過ごしていました。
年末にその猫が家に入れてほしいと意思表示したとき、私たち家族はすぐに受け入れ、温かく清潔な環境を整えました。
しかし、動物病院に行くべきかどうか、迷いました。
年末年始という事情もありましたが、病院でできることは「治療」ではなく「延命」になるだろうと感じていました。どの選択が猫にとって良いものなのか、悩みました。
そのとき、頭をよぎったのは『ブラック・ジャック』の中の本間丈太郎の言葉でした。
猫が弱っているのは、老化という極自然なことです。
にもかかわらず、「生かしたい」という自分の感情だけで医療の力を加えるのはどうなのか。
その思いが、記事を書く手を止め、涙となって溢れました。
猫が本当に望むのは、病院で無理矢理生かされることではなく、安心して過ごせる場所で静かに時間を過ごすことではないか、と改めて思いました。
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