「田中康介君の日常」における「何の為にその背景が生まれたのか」に辿り着くと物語の欲求が見えてしまう話

「田中康介君の日常」という物語は、何も決めていない所から始めました。

「はあ?」

となると思うんです。

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僕は最初に結末を作ります。

その結末に向かうので、各話に必要なエッセンスさえ盛り込められたら良いと考えています。
だから物語の進行は各キャラクターに任せていたりします。
このキャラクターがこの状況にいたならば、どう行動し何を発言するだろう?

幸いキャラクターは勝手に話し行動してくれるので、各更新は1時間位で出来上がります。

逆にこの結末や流れを決めずに書き始めたら
どうなるんだろう?

この疑問に対する検証がこのお話しでもあったんです。

唯一決めたのは、田中康介という人物のパーソナルだけでした。

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なので自分の物語としては進行が遅い。
それは常に田中康介の世界を一緒に広げているからなんですが、、この世界は何かがおかしい!?

そんな気がしていたんです。

物語としてのロジックを持たない故に、その時その瞬間の作者の思考が強く影響しています。

何パターンもの筋書き
何パターンものエンディングは見たんですが
どれもピンとこない珍しいケースになっていました。

それが最近、ある思いもしなかった要素から見ると成立すると気付いてしまったのです。

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田中康介君はあるトラウマを持った高校生です。
他の登場人物は設定さえされていません。

彼のトラウマに対するお話しになるな、とは思っていたんです。

彼の住む町、彼に話しかける人物。
これは彼のトラウマに向き合った時に、必要であろう人物が勝手に登場しているに過ぎません。

第3話を書いた時点で違和感がありました。
一応は現代劇ですし青春物なんで、明るい雰囲気がいいなあと思っていました。

が!

「これ!どうやっても明るくはならないぞ!
 かと言って暗くもならん!」

という事がついに分かってしまいました。

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この先物語は非常に面倒臭い展開をします。

「えっ!はあ?」

となります。

別にバトルはしませんよ。
田中康介君は何事にも積極性を見せないのです。
この積極的でないという事を生み出した過去のトラウマと対峙するだけです。
その為に応援してくれるキャラクターが現れている様です。

普通の日常は明るいだけでもないし
暗いだけでもなかったなぁー

そんな作者の感覚が強く出ているみたいです。

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あまり突拍子も無い展開にならないようにはします。
物語ですから。

ただ、その礎になっているものは
非常に精神的なものだとは気付いてしまいました。

やろうと思えば全部ひっくり返してしまえる。
精神世界の話にも転化してしまえる。

「これは怖いな」

というのが作者の気付きになります。
そもそも暗いお話は嫌いなんですよね。

さて、どうしましょうか?
物語が求めている事は分かりました。
どう表現するかが課題です。

年老いた田中康介君がベッドの上で頭に大きな機械を付けて、何度も過去をシミュレーションする話にだって出来ちゃいます。

それって星新一さん的な何って話?
とならない様にしなければ、、、

ですが、物語が今回求めている事は
きっとココなんです。

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「ヤバい、ヤバい💦」

なんて思いながら、ちょっと書いてしまいました。
マリーアントワネットって誰?事件というのをやるつもりです。

願わくば登場キャラクター全員が機械では無い、血肉のある人間になってくれる様に頑張ります!


マブ

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