第七話•「三忍道中膝転げ」開始にあたり
元々「三忍道中膝転げ」は20話ちょいは少なくとも必要なエピソードです。だからこそ4連作の3部目に位置していたのです。
これを「まほろば流麗譚」の1話に入れ込むには、やはり要点を絞り込む事が大切になります。
「まほろば流麗譚」全体の流れで言えば、このエピソードが入る事によって、勇也たちが知らずに巻き込まれてしまった背景が明確になります。
最終2話が続きものになる構成上、十分なスペースはあります。「まほろば流麗譚」後半は1話完結しなくなっていくのもあり、それはそれで最後へ向けての勢いにはなるかなと考えています。
第6話で紫乃のエピソードが尻切れ蜻蛉で、場面を収めただけに見えても、この話自体はまだ後半の中に再浮上する予定です。最後の珠を拾ったものは誰なのか?
紫乃や信幸の故郷は西に設定されています。つまりはやはり西、大阪付近に落ちたのでしょう。伊賀や甲賀も関西にあります。久土山は和歌山で大阪とは近い。
真田信繁はチラリとしか顔を出していませんが、【PT】にて「まほろば」シリーズのラストに関わる事は明かされています。
夢は広がります。
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「三忍道中膝転げ」は本来の形から構成を変える作業中です。本来は茂平たち3人のおじいちゃん忍者が大阪城に豊臣秀頼に会いに行き、帰ってくる?(海の向こうへと旅立つのが当初のラストシーンであった。)ストーリーです。
ただ茂平の扱いが変わる事によって、違う形にはしなければなりません。茂平自体は「まほろば流麗譚」最終エピソードに出てくれないと困る事になっています。
続く「まほろば始末譚」(仮)に関しても、二転三転しておりますが、、大阪の陣を舞台にしている為、柳生宗矩は出陣しています。が、秀忠に付いているので本編には絡めません。となると、服部半蔵の位置が上がらざるを得ないのです。
「まほろば流麗譚」と「まほろば始末譚」(仮)を繋ぐのは忍者になります。全く違う主人公たちになるのですが、物語の核は繋がっています。こちらも【PT】にて書いてある通りです。
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なんて事をしていますよ!というご報告コラムです。
僕の時代劇は少年漫画の雰囲気で始まりました。
楽しみに毎週開くページの中に繰り広げられている様な、そんな気分を持っています。
人の生き死にを書けるから時代劇でもあり、命の価値観が違うからこそ、違う時代感が入れ込み易くもあります。
しかし、殺す=倒すなんて欺瞞にはしたくありません。
それをカッコいい事にも、正しい行いにもしたくないのです。簡単にやってもいい範疇には入れません。
「まほろば始末譚」(仮)がSFチックになるのは、今を生きる日常へと帰る為でもあります。現実から時代劇を見て、現実に帰す。それがテーマにもなります。
「三忍道中膝転げ」は本シリーズが、どうしても争わなければならない理由を明かすパートです。僕の時代劇の根幹にもなる要素です。
争う相手は、いつだってトラブルです。
それはいつだって予想を超えて、急にやって来ます。
殴る蹴るだけで解決なんてしませんが、自分らしく乗り越えていくものだとイメージしています。
そんな感覚を時代劇に乗せていきたいと願っています。
本当に少年漫画のバトル物を期待している方は離れていってしまうのですが、それでも、、、
マブ