月に濡れる。沖田総司の物語
手前味噌なんですが、「月に濡れる。」好きなんですよね。
「まほろば始末譚」がこの形に戻るのは、やっぱり「月に濡れる。」の影を追ってるのかもしれません。
荒削りで読みづらい!全くもって読者様には迷惑かもしれないこの物語は、少し前まではいつか書き直してみたいと思っていました。
ただ自分でも読み返す事があるんですが、どうにも弄れない勢いみたいなものがあるんです。
だから今はこのままで良いと思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「月に濡れる。」には新撰組が絡んでいます。
沖田総司は読者様方には良く分からない設定で登場しており、彼に寄り添う琴という女性との関係も全く見えてきません。
しかも琴はこの世ならざる者になっています。
沖田は最後には彼女との事を思い出すのですが、、、
「だから!これは何がどうなってんだ!💢」
という声も上がる事でしょう。
前作という言い方をしていたのですが、実は昔書いた物語とも違う運命がこの2人にはあります。
沖田総司はある事件を追っていますが、その渦中でこの世ならざる者を追う事になります。
その事件の中で琴とも出会っています。
「月に濡れる。」は蛤御門の変の直前が舞台です。
その前とは「池田屋事件」があります。
この沖田総司の物語は「池田屋事件」へと向かう時代の流れの中で起きるのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「月に濡れる。」はいい物語だと思っているんです。
下手くそだし読みづらいし目の肥えた方から見たら下らない戯言かもしれません。
ですが、この物語があったからこそ「まほろば流麗譚」を書けているし「まほろば始末譚」へと繋がっています。
時代劇は神々が今より身近にいる世界だと思っています。いい神もいれば悪い神もいる。
そんな存在が干渉してきたとしても人間は人間として胸を張って生きるのだ。
それが僕の書く時代劇であり、ファンタジーです。
常に人間の所業を見つめる別の目がある。
時に誘い、時に罰する者の目が。
その目に抗う物語が「月に濡れる。」であり、「まほろば流麗譚」であり「まほろば始末譚」です。
そしてそこにもっとも近付いた者が沖田総司であり琴なのです。
一体何があって総司は忘れてしまったのでしょうか?
一体何が起きて琴はその身を失ったのでしょうか?
気になってくださる方はいますか?
来年かな、、後半だろうなぁ、、
この沖田総司の物語を書くと決めました。
この物語が対となり「月に濡れる。」はより好きな物語になると思うからです。
時代ファンタジーは僕の我儘で始めたものですから、笑われながら書いていこうと踏ん切りが付きました。
稚拙な物語かもしれませんが、そこには伝えたい事があるのです。
人間が人間として生きる大切さ。
他人を思い遣り暖かさ。
何人たりとも犯せない尊厳。
そして汚れ踏み躙られても色褪せない愛の物語。
いよいよ真打ち最後の男•沖田総司の物語へと帰ります。
良かったら少しだけ一緒にワクワクして下さい。
マブ