一般的な視点や感性は大切!カテゴリの中に入り込み過ぎると、基本肯定の中からしか評価出来ない気がする

龍が如くの発表会があるそうで。
このシリーズは基本苦手なんです。
毎回やり始めては止めるの繰り返しで、クリア出来たのは木村拓哉さんのジャッジアイズだけ。

あのまさしく裏社会という台詞の数々と演技にお腹いっぱいになっちゃう。
そういう時にゲームってのはさあー!とか、こういう世界に憧れは無いんだよ!とか、色々言いたくなる。

なるんだけど、それが正論ならこんなに売れたり、シリーズが続いたりはしない。

そりゃあ、そういうものですよ!

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前も書いた事があるんだけど

ゲームとは無縁の人が龍が如くだけはハマって楽しんでいる。

夜職の方がこのゲームだけは楽しい!と言っている。

そんな話をよく聞くんですよね。

これに関しては真三國無双くらいしか聞いた事が無かったんです。

ドラクエやFFは必ずやる!なんて方は知ってるんですが、どうも上手く表現出来ないんですが、このベクトルとも違う様子がするんですよね。

それは元々サブカルエンタメには見向きもしない、全く縁が無い、どちらかというとその方面を嫌う方が多い気がするって事なんです。

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龍が如くだからやる!
それが番外編の時代劇でも!

これってスゴい事ですよね。

このゲームの発売元はSEGAさんです。
SEGAさんといえば、これまた一般層を巻き込んで、格闘ゲーム好きとサラリーマン層を良くも悪くも激突させたバーチャファイターを生んだ会社です。

何か上手いですよね。
ゲームってジャンルの中でも、あまりオタク層を意識してない部分があるイメージです。

バーチャファイター自体も、エロい女子キャラがいるとか、派手な必殺技があるとかでは無かった。
リアルの延長線上のリアリティを再現したその上で、空中コンボのゲーム感を持った不思議な立ち位置にあった気がします。

確か最初はキャラクターというより、仮想空間にいるバーチャロイドを使うみたいな話だった気がします。

日常のちょっと先にある娯楽
これも以前書いた話です。

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真三國無双が好きって話の時は、難しいコマンドなんて関係なくストレス発散出来るからってのをよく聞きました。

夜職の方々は接客業なんで、金を払えば自由に出来るなんて勘違いさんの相手をしてますからね。
そりゃあストレス溜まりますよ、人間なんですから。

龍が如くはどうなんでしょう?
ここからは想像です。

夜職さんは差別される事も多いと思ってます。
そんな自分たちの世界を舞台にして、自分の立場に近い仕事を離れた気持ちを扱う部分があるのは、やはり嬉しいんじゃないかな?

お客さんには見せない部分を肯定して描いてもらえるのは、形は違えど自分に置き換えてみても嬉しいと思うからです。

ストレス発散の部分も武器を振り回して暴れる事から、殴る蹴るで勝ち進む事に変わるのは想像しやすい姿です。

そこにこんな事出来たら爽快だよねーというフィクションが入るのは、現実的ではなくともよりシンクロ感の強い快感を生み出すのかもしれません。

昔の別の国の武人ではない、現実に生きる自分とのシンクロ感。

そしてその舞台が普段歩き、生きる街だったなら、心の中に溜まった濁りみたいなものを吐き出しやすいんだろうなあ。

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ゲーム好きでゲームに詳しくなったり、色々なゲームをプレイするからこそ見えなくなっているかもしれない部分。

アクションゲームなら、こんな地味じゃなくてさあー

もっと主人公だけの特殊能力がなきゃさあー

もっと分かり易い目立つビジュアルでさあー

もっとゲームらしく!らしく!

言いたくなるのも分かるけど
その真逆だからこそ生まれるリアリティもある。
そこからしか感じられない魅力もある。

だからこそ普段ゲームに見向きもしない層を引き付ける事が出来る。

そういう事なんでしょうね。

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まあ、ここには好き嫌いが入りはするんですが、
空想だけでは無い、戦うって口喧嘩じゃなくて
暴力のぶつけ合いなんだよ。

立ち向かったら、大怪我したり死んじゃったりする事もあるんだよ。

だから戦うって、リアリティに置いても誰にでも出来る事じゃないんだ。

そういう側面がある事を軸に置くのも、間違ってなんかいない。
そうであるから手に取ろうかなとも思える。

少年漫画の強さが正義であったり
選ばれた者感から巣立った人たちにも
逆にファンタジーはあるんだという証明なのかもしれないなあ。

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だから僕は詳しくなり過ぎたくない。
入り込み過ぎたくない。

そのジャンルの中に存在する
それはそれ好き!という前提の上に成り立つ。

まず嫌いなら、そこに居ないのだから。

その前提から声の大きい意見に靡く。
俺も好きだから、分かる!
盲目的になるのは自分にはとても怖い事だと思う。

裏社会のゲーム?
繁華街が舞台?
面白い訳無いじゃん!

初代龍が如くが雑誌に掲載された頃
僕の周りの大きな声たちは叫んでいたなあ。

バーチャファイター?
こんなカクカクした見た目の
リアル技しか使わない格闘ゲーム?
ウケる訳無いじゃん!

バーチャ2の初報の時だって、そうだったなあ。

終わり方はどうあれ、その後のムーブメントは知ってる方はご存知の通り。

一般的な目線。
これは自分が書く側になって
発表する側になってからより強く感じている。


マブ

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