まほろばが終わったら、まほろばが始まります
前回書いた通り、物語を地続きにする為
四連作を三部作に魔改造しております。
「で、タイトルどすんのよ?」
ですよねぇ、、、
タイトルは仮なんですが
「まほろば始末譚」にしようと思ってます。
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こういうのって僕の特権かもしれない。
いい大人が嗜む時代劇でこんな柔っちいもんを
偉そうな事言いながら書けてるのは
あくまでこのnotoという媒体だからでしょう。
まず自分が見たいものじゃないと
読者様には見せられないと思ってます。
そんな我儘とライヴ感で、ここまで大鉈振れるのは
共同体制の中では出来ませんよ。
制作体制の中でそれが出来ない事は、以前に嫌という程に思い知らされてます。
後は読者様への信頼感が持てているというのは
大きいです。
前にも書いたんですが
数は少なくとも、僕のコアな読者様は圧倒的に時代劇を読んでくれてます。
アニメ•漫画、それにゲーム的であっても
時代物として読んで下さっています。
僕は時代劇を令和の人が読める事を重要視してます。
堅苦しい、とっつきにくいを排除したい。
気軽に読んでもらえて、時代劇に興味を持ってもらえたなら、過去に存在する僕の好きな時代劇にも目を向けられるかも?
そんなつもりでいます。
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時代劇は残酷なんです。
簡単に人が死にます。
何故なら武士階級が上位である以上
人殺しが上手い奴が偉いからなんです。
これが変わるのが、五代将軍•徳川綱吉の頃。
「生類憐みの令」で御座います。
ここで人殺しが否定され新しい文化へと向かいます。
このシリーズの次に書くならば、この時代と言っていたのはそのせいです。
市井の者たちの文化的進化と熟成が
江戸を華やかな時代にしていきます。
本来、時代劇とはこの部分であるべきだと
最近は思っています。
現代にまで続く
「人を殺してはいけない。」
この大前提は、綱吉から始まるものだと思います。
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「まほろば始末譚」では、ここに至る流れを産むべく
ラストを改善しています。
本作は敵と味方が最後まではっきりしません。
それが戦国から続く時代の有り様です。
ここに釘を刺します。
だから綱吉の思想に繋がるように。
人斬りが偉そうな時代は幕末までおあずけ!
それだって100年単位の期間です。
そんな簡単に明日から変わる話ではありません。
どうせやるなら、積み重ねた方がいい。
僕はそう考える人なんです。
マブ