3作目を弾き飛ばしたくなりまして、結果SF過ぎる話には出来ないなと
4連作の3作目は「三忍道中膝転げ」でした。
これは昔作った話のリメイクで、3人のおじいちゃん忍者が逃げながら目的を達成する内容だったんです。
リメイクにあたり、大阪城サイドの真実を暴く役割りを持っていたのですが、、
どうにもテンポが悪くなるんです。
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「まほろば流麗譚」終了状態で最強の物の怪、佐助の般若は無傷です。
本編に出てこないんですから、そりゃあそう!
で、さてどうなっていく!?って時にちょっと過去に戻って呑気な爺さん達の冒険が挟まるのって、、、
何か違わないか?
これに引っ掛かり出してました。
まほろばの最終プロットは中々盛り上がるんです。
何たって前後編2話ブチ抜きになるからです。
熱があるんです。
当初は4作目で大阪の陣に飛ぶつもりだったので、時間遊びをするつもりでした。
でも、多分、これ、、ダレます!
つまらなくなる可能性を感じるんです。
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いや、そんなに僕の時代劇シリーズを楽しみにしてくださってる人がいるか?じゃなくてね。
送り手気取るなら、面白く読める仕掛けはしなきゃならないでしょ?
物語にはいくつものプロットが出来ます。
それを取捨選択して本筋を決めるんです。
つまり可能性は無限大な筈!
3作目で明かすべき事から始めて、地続きで物語を進めエピローグを数年後にする方が、読んでて気持ち良いと判断しました。
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と同時に突拍子も無いSFにするより、ファンタジーや伝奇物にする方が良いとも判断しました。
「月に濡れる。」にもよく分からない存在、意識体みたいな輩がおりました。
その正体を明かすつもりだったんです。
歴史に干渉し、行き来する連中。
でも、そんなもんはそんなもんでしかありません。
本シリーズでは妖珠が何故生み出せたのか?に関わる要素なんですが、こいつらが何であるかは読者様に委ねた方が良いなと思いました。
「残陽」から始めたのは、この物語世界の普通の暮らしから、大きな視点に移り行く為だったんです。
が、柳生宗矩がある種の悟りを得た瞬間に、
明確に世界は広がったと感じました。
バトルレベルは既に上がっていました。
何から何まで書くのは違います。
読後にあーだこーだ楽しめなくては!
僕はそう思います。
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結果、「三忍道中膝転げ」のパートはそのまま
新たなる3作目最終章に吸収されていきます。
新しい主人公と共に同じ意味合いの別のルートへと進ませます。
お爺ちゃん忍者たちの主人公格だった人物は
服部半蔵と共に現れます。
今回も派手に立ち回る訳では無いんですが、物語の終結に関わる重要人物にはなります。
般若が護る大阪城には最後の妖珠の持ち主がいます。
本シリーズはこの人物に対抗する過程を踏んでいます。
「残陽」から始まる本シリーズのテーマは
「光と闇」になります。
松方澪はある理由があって、この時代に飛ばされました。
最終章では柳生宗矩と松方澪の永遠の別れも含まれていきます。
そしてエピローグ「まほろば流麗譚」ラストでの美代の願いを、ある意外な人物が本当の敵に釘として刺してみせます。
市井の者と武士の繋がりを「まほろば流麗譚」で重要視しているのは、この為でもあります。
このシリーズは美代の願いを叶えて終わるのです。
やはり地続きであるべきなんです。
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来年はこの最終章とLove is...の二本柱になります。
何とか年内に「まほろば流麗譚」終わらせたい。
まあ予定は未定なんですが、、、
前にも書いたんですが、僕のコアな読者様は時代劇を支持してくれています。
ならば!時代劇らしさで決着して見せようじゃありませんか!
そんな気持ちなんですよ。
マブ