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戯言めいた独り語り

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#物語に寄せて

僕の書く時代物の侍は大体弱い

僕の書く時代物の侍は大体弱い

これには自分の中に理由がある。
強く描かれている人物は今まではただ1人だけだった。

「沖田総司」

彼の物語を書くと約束した時に、また鮮明に分かった。
僕の書く沖田総司は目に見えない闇と戦う。
それが自分の中にある侍の本質に触れるから、物語はノワールに近づいていく。

それを避けていた。

「月に濡れる。」も綺麗事の物語では無かった。
キャラクターが呑気にする瞬間を用意出来たから少しそれから逃げ

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月に濡れる。沖田総司の物語

月に濡れる。沖田総司の物語

手前味噌なんですが、「月に濡れる。」好きなんですよね。

「まほろば始末譚」がこの形に戻るのは、やっぱり「月に濡れる。」の影を追ってるのかもしれません。

荒削りで読みづらい!全くもって読者様には迷惑かもしれないこの物語は、少し前まではいつか書き直してみたいと思っていました。

ただ自分でも読み返す事があるんですが、どうにも弄れない勢いみたいなものがあるんです。

だから今はこのままで良いと思って

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時代考証にこだわらない理由

時代考証にこだわらない理由

最近は自分の時代劇には「江戸ファンタジー」というタグを付けてます。

まあ好き勝手に古い時代で遊びたいと言えば、そこまでなんですがね💧

実際は時代考証面に関しては調べてはいるんです。

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自分はTV時代劇というものが嫌いでした。

そんな自分が惹きつけられたのが「南総里見八犬伝」でした。

その後アクションに憧れて真田広之さんの映画を借りまくっ

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