私、自信を失くしました。
先日、こういう方がおられました。
マネージャーになる一歩手前のリーダーの方です。
「会社や上司からの期待が大きいのは嬉しいのですが、その期待に応えられない自分がいて、とても辛いです。苦しいです…。」と。
皆さんのメンバーにこういう方は居られないでしょうか?
隣の課のメンバーからこんな相談を受けたら、あなたならどうしますか?(このような方はおそらく直接の上長には、このような相談はできないと思います。真面目であり、責任感が強いので…。)
鳥の目で俯瞰して見れば、何をしたら良いか、筋書きは描けますよね。
今、自信を失くし、元気がない。
なので、この状態を
自信を取り戻し、前向きにして終える。
出来れば、気持ちだけでなく、何らかのアクションまで決めて前に歩きだせるようにする。
だと思います。
私は、彼と以下のような対話をしました。
まず、彼の口から出た主訴は
『自信がない』でした。
そして、彼はとてもネガティブな状態になっていました。
人がネガティブな状況を作り出す秘訣はたったの2つです。
一つ目は、"無いもの"にフォーカスする事。
そしてもう一つは、"コントロール出来ないもの"にフォーカスする事です。
彼は「自分がこれができていない」「あれも出来てない」にばかりフォーカスしていました。
そして、リーダーになってプロジェクトを任され「失敗した」そうなのですが、今となってはコントールできない、その"過去の体験"に囚われていました。
ですので、
私は「有るものにフォーカスして欲しい」と伝え、「何故、貴方はリーダーになれたのだろうか?そして次はマネージャーだと期待されているのだろうか?」「期待されている貴方には強みがあるに違いないが他の人より1mmでも優れているところがあるとするとそれは何だと思うか?」「上司や会社は出来ない人や可能性のない人にリーダーやマネージャーを任せると思うか?」「今、バリバリに活躍しているマネージャーは失敗をした事がないと思うか?」「たった1回の失敗で、上司や会社の貴方に対する期待はなくなると思うか?」「上司や会社は貴方が最初から完璧に出来ると思っていると思うか?」などの質問を本人および一緒にグループコーチングに参加していた同じ会社の同じ年次・等級の参加者に問いました。
そして、「貴方は自転車に乗れますか?」「1発で自転車に乗れましたか?」「自転車に乗れる様になるまで何回転びましたか?」「転ぶのが嫌で練習を止めてしまったら、自転車に乗れる様になったと思いますか?」「今、自転車に乗れるのは、何故ですか?」と問いを続けました。
最後には「真面目さが強み」「コツコツ頑張れることが強み」と言う彼の言葉を引き出し「出来る事を一歩ずつ、着実に頑張る」と宣言いただきました。更に「あらためて上司に見えている自分の強みや持ち味について直接、聞いてみる」という発言もいただきました。
本日は私がグループコーチングで何をやっているのか、少し詳しく書きましたが、本日お伝えしたい事は以下です。
人が気持ちを下げる鉄板は2つ。
1つは、無いものにフォーカスすること。
もう一つは、コントロール出来ないものにフォーカスすることです。
そしてコントールできないものは、3つあります。
一つは、本日出てきた"過去"です。
あとの2つは、また、別の機会に記します。
本日はこの辺で。