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[The prologue] 時は14世紀、地球から遠く離れた宇宙に赤く輝く新しい星が生まれました。 数年後、先に生まれた星と同じぐらい青く輝く星が生まれました。 地球ではイタリアのトスカーナ地方で、其々の星が生まれた時期に男子と 女子が誕生しました。 男の子は代々、国王の側近の騎士を務める家柄に産まれ名前はアンジェーロ、彼が産まれた3年後に貴族の家に産まれた女の子はラピサーナと名付けられました。 やがて、アンジェーロは逞しく美しい若者に成長しました。叉、ラピサーナ
【満開と淡き彩り萌える中 芽生えし思い逃げ水の如】 【その思ひ散り行く花と儚くも 届かぬ心風に吹かれん】 【風向きの変わりて憂い消え去りし 月の光に浮び来る君】 【彼の人は菖蒲の香り仄かなり この手を取りて誘い行かん】 【夢幻の淡き光ぼうとして 青葉より雫ぽつり落つ】 【微睡みに夢から覚めて春の雨 青葉を滑り嫋やかに落つ】 📝 昨日の夜明けの雨は凄い降りでしたが 其の後からは音もなく静かな降り、そして晴れ間も。 その様な中、庭を眺めて居りました