はじめまして
自己紹介
はじめまして、ネコヤナギと申します。
あっという間に60代になってしまいました。
多忙な現代人の生活は、なんだか水が流れるように、日々自分が流れて行ってしまうような心許なさがあります。
そんな中で、20代から続けていた俳句を書くことと、自分の身辺に浮遊している想いをエッセイにすることで、 ふと、立ち止まる。
例えば、忙しかったり、心が重かったりすると、周りのものをあまり見ていないものですが、季語のひとつひとつが、ちょっとこれを見てごらん、と呼び止めてくれます。
花の前で、風の前で、空の下で、昨日までとは違う空気の、季節の匂いの前で、ふと立ち止まること。
借りもののような言葉は使いたくないから、表現は自由に、と思っていますが、奇抜なだけではつまらない。
やっぱり「どこかで何かが腑に落ちる」そんな句を、自分の言葉で詠んでいけるといいなあと。
それから、エッセイを書くのは、日々何かを感じても、目前のやるべきことに追いかけられて、どんどん何処かへ消えてしまうから、感じた心をそっと、取っておきたい、そんな気持ちです。
それは些細な事や、小さな発見や取るに足らないこと、それ故にあっという間に吹き飛んでしまうようなものたち。
詩は、そんなものたちの中に見え隠れしているように思います。
自分の外側に、立ち止まって、
自分の内側に、立ち止まって、
そんな風に、自分を確かめながら、もう少しゆっくり歩きたいから、
言葉と一緒に生きているのかな、と思っています。
どうぞよろしく。