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【詩】誰もいない雨街まで

満目蕭条たる雨景色を
目標地点として
損なわず
ただただ
そびれたと
嘆き育てた
愛おしき魂は
蹂躙された優しさを
手放すことなく
日に照らされた森に
エサをやり
月に照らされた森の
マネをして
重ね、重ねたのち
イギリス王室御用達の
シャレた傘をさし
雨ざらしの街灯に照らされ
感嘆のため息を漏らした









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