消えない思い出
猫とわたしの話
猫には兄弟がいて、いつも2匹セットだった
よく絡み合って寝ている姿を見ていたし、互いに毛づくろいをしてあげていた
残された子はどこへ行くにもわたしに付いてまわるようになったが、まぁ普通に過ごしている
つい先日、ぼーっとしていたら3ヶ月前に亡くなった猫のことを思い出した
大きいカラダにおとなしい性格、まだ1才なのに妙な貫禄があった
いかにも強そうな見た目をしていたのに、病気で食欲が無くなり、そのままあっけなく天国へ旅立った
最初に思ったのは、「置いてかないで」という気持ち
次に思ったのは、「神さまはなんてイジワルなんだろう」
本気でそう思った
神さまのせいにでもしないと気持ちが保てなかったのだ
わたしにとって猫は"生きる理由"で、その猫がいなくなるのはわたしに存在する意味がなくなってしまうに等しい出来事だった
時間が解決とはよく言うが、だんだんと受け入れていけるようにはなっている
ただ、写真を見返せば会いたくてたまらなくなるし、あの時の温もりを思い出して心臓が苦しくなる
大切なものが出来ればできるほど、そういう気持ちを味わうことになるだろう
大切なものを増やさなければいいのでは?とも思うが、それだとわたしは早くにこの世を去ることになってしまう
今ある大切なものや人がいなくなってしまったら、生きる意味がなくなってしまうからだ
生きるのは苦しいけど、同じくらい色鮮やかで楽しいものだと思う
楽しんで楽しんで、笑って死にたい