音楽療法の街を知っていますか?
特定非営利活動法人 音楽堂
音楽と福祉の融合 理事長 小河理恵子です。
あなたは
【音楽療法の街】をご存じですか?
27年前
阪神淡路大震災のあと
右も左も見失うような辛い光景の中で
山口陽雄氏(元向陽病院院長)の提言から大きく動き出し
知事の指揮のもと
県独自の養成講座が始まりました。
右も左も失うような
辛い光景の中から
光を見つけ出そうと立ち上がった人たちがたくさんいます。
そうして始まった
県独自の養成講座にわたしも通い
2期生として学びを踏めて行きました。
誰もが予期せぬ自然災害によって
大切にしてきたもの
守り抜いてきたものを失った人が大勢います。
でも、その中で
音楽の力、そして音楽療法が
悲しみの中にいる人々に
【明日へ向かう力】を与えていく瞬間を
私はたくさん見てきました。
あの経験があったからこそ
たとえどんなに辛い状況だったとしても
笑顔を取り戻すことが出来る
乗り越えて
新たな光を見つけることが出来る。
そう思えているんだと思います。
わたし自身の
音楽療法士としての人生においても
とても大きなきっかけとなり
忘れることのできない経験でした。
そして
私のように
あの阪神淡路大震災を乗り越え
音楽療法の力で
【明日へ向かう力】を届けてきた人が
たくさんいたからこそ
兵庫県は
他県と比べても多くの音楽療法士が活躍しているのでしょう。
街そして県全体で
音楽療法を通して
【明日へ向かう力】を手にしてきたからこそ
兵庫県は音楽療法の街と言えるでしょう。
あの悲しみを知っているからこそ
寄り添える想いがある。
あの涙を流してきたからこそ
音楽療法の力を心から信じることが出来る。
音楽療法によって
絶望的な光景から光を見つけ出すことが出来たからこそ
どんな方にも寄り添って
一緒に未来を見ることが出来る。
私は音楽療法士として
あの経験を乗り越えたからこそ
できる事がある。
そう強く感じています。
私だからできることで
私だからこそできるやり方で
傷つくことが多いこの時代。
精一杯生きている方に
音楽療法を通して
生きているしあわせを伝えることこそ
私の使命であり、
心からのしあわせだと感じています。