いつなんどきも幸せであること
明日返却しなければならない漫画を朝っぱらから読む。
押見修造さんの『血の轍』がついに完結し
鼻呼吸ができないほど泣いた。
この物語をよく最後まで書いてくれたと思う。
今年初めての冷房をつけ、
ひんやりとした部屋で漫画を読む。
なんとも幸せな時間だ。
海が走るエンドロール、ひらやすみ、
BLUE GIANT EXPLORER、光が死んだ夏も一気に読んだ。
今日は昼ご飯と夕飯を兼ね
ゆっくり飲酒をしようと目論んでいたため
15時くらいから準備を開始した。
メニューはサムギョプサル。
豚肉のブロックを低温でじわじわ焼いて
出てきた脂と肉汁でキムチを焼く。
通常ならキムチはそのまま食べるけど
出てきた脂と肉汁でキムチを焼かないなんて勿体無い!と韓国人の方がインスタで言っていのでどうしても食べてみたかったのだ。
味はもちろん最高。
こりゃうまい。
もりもりと食べ進めながら
小さい頃に行った焼肉屋さんでの出来事を思い出していた。
店員のお姉さんが
お肉や薬味を手際よくサンチュに包み
「あーんして」と言ってくる。
子供とはいえ小学生だったので
さすがに恥ずかしくてためらっていたけど
彼女が好意的なことは伝わってきたので
ためらいつつも大きく口を開けた。
もごもごさせながらおいしい、と伝えようとする私に「美味しいでしょ?これが本場の食べ方なんだよ」と誇らしげに笑うお姉さんをみて嬉しくなった。
自国の料理を一番美味しい食べ方で食べさせてあげたいと思ってくれたことが嬉しかったんだよなぁと大人になった今ではわかる。
次はこの脂と肉汁でセリを焼いて食べたい。
のんびり飲み食いし
酔いが覚めてきた頃
ちょうどいい具合に外が暗くなってきた。
お決まりの土手沿いコースを散歩することにしよう。
夜の風が思った以上に気持ちよくてハイになった私は、川沿いのコースを1時間ほどぐるぐると歩き続けた。
考えていたのは10年後と10年前のこと。
「これが起きるかもしれないな」というイメージはどうしても悲観的なものになりがちだから、それとは別に「こうなったらいいな」というイメージもちゃんと準備しておきたい。
"いつなんどきも幸せであること"
という人生のテーマを放棄しないよう生きねばな。
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