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戊辰戦争の最中、新発田藩で起きた歴史的事件を描く映画「十一人の賊軍」を観てきました😃

あらすじ
1868年、戊辰戦争真っ只中。旧幕府側に加わっていた越後の小藩・新発田藩は、新政府軍の侵攻に窮し、一計を案じる。それは、藩内に捕らえられていた11人の罪人を、砦の守備にあたらせるというものだった。死を覚悟した11人の罪人たちは、それぞれの過去と運命を抱えながら、自らの手で歴史の渦に身を投じていく。


白石和彌監督の重厚な演出と、山田孝之、仲野太賀をはじめとする個性豊かな俳優陣の熱演が織りなす人間ドラマは、観る者の心を揺さぶり、考えさせられる。
観終わったあと、深い余韻が残った。

戊辰戦争という大きな時代の波に翻弄される中で、それぞれの立場や境遇、そして生きた時代の中で、何が正しくて何が間違っているのか、何が正義なのか、、、

登場人物たちは、その答えを探し求めながら、苦悩し、葛藤する。

特に印象に残ったのは、11人の罪人たちの生き様だ。

彼らは、それぞれに暗い過去を背負い、社会から見捨てられた存在で、絶望的な状況の中で、彼らは互いを信じ、支え合い、生き抜こうとする。

彼らの姿は、人間が持つ強さと脆さを同時に描き出し、観る者に深い感動を与える😆

山田孝之演じる主人公は、冷徹なアウトローでありながら、どこか人間味あふれる人物。

仲野太賀演じる若き剣士は、理想と現実の間で揺れ動き、成長していく。
他のキャラクターたちも、それぞれが強烈な個性を持っており、物語に深みを与えている。

また、この映画のもう一つの魅力は、時代劇でありながら、現代社会に通じるテーマが描かれてるところ。

権力に翻弄され、生きるために必死に戦う人々。それは、現代社会でも同じこと。

「勝てば官軍、負ければ賊軍」っていう言葉があるけど、この映画は、そんな単純なもので片付けられない人間の複雑さを教えてくれる。

善悪の境界線なんて、実は曖昧で、誰しもが善と悪の両面を持っている。

もちろん、この映画はエンターテイメントとして楽しめるだけでなく、歴史に対する新たな視点を与えてくれる。

戊辰戦争という大きな出来事の裏側で、こんなドラマがあったのかと、考えさせられる。

「十一人の賊軍」は、時代劇の枠を超えた、人間ドラマとしても傑作だと言える。

もし、時代劇はちょっと言う人も、この映画を見れば、時代劇の新しい可能性を感じてもらえると思う😄

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