赤穂義士マラソン完走と神戸喫茶店巡り
12月2日(日)、兵庫県の赤穂義士マラソン大会に参加した。
10月に東京・豊洲でハーフマラソン、11月に千葉・稲毛で30キロレースを走り、今回のフルマラソンは今年の私のランニングライフの総決算となる挑戦だった。
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宿泊先の東横INNで、当日は朝7時起床。
前夜は1時ぐらいにユーロジン(エスタゾラム)を飲んで床についたら、珍しく中途覚醒することなく熟睡し、すっきり目が覚めた。
まぶたが重くないのは私のコンディションが悪くないことを示す状態の1つである。
体もけっこう軽い。良い感じだ。
播州赤穂駅前から15分ほどバスに乗り、開催地の赤穂海浜公園へ到着。
レース開始の2時間以上前に着き、ちょっと早過ぎたかなと思いながら、前日にコンビニで買っておいたブリトーを食べる。
温めないブリトーはあまり美味しくない(笑)
ゼッケンを着けて準備体操をして、いよいよ10時に号砲が鳴った。
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走り始めて最初の20分ぐらいは息苦しくて早々に歩きたくなったけれど、ゆっくりゆっくり歩を進めていれば呼吸は楽になるとわかっているので、しばらくは我慢。
次第に呼吸しやすくなってきて、足取りもいつになく軽いが、それにしても42.195kmは長い。
タイムは気にしないとはいえ、楽ではない長旅が始まった。前向きな気持ちで進み続けられる作戦が必要である。
思いついたのは、走れば走るほど脚もお腹も痩せていくというイメージを持ち、心の中で呪文を唱え続けるという方法だった。
太ももの脂肪が燃えて溶けてゆ〜く〜
ふくらはぎがどんどん引き締ま〜る〜
お腹のお肉もすっきり流れ去〜る〜
昭和っぼい催眠術師のおじさんを頭に思い浮かべながら、自分を洗脳する。
なんともバカバカしい限りだが、自分的には気を紛らすのに効果的だった。
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そうこうしているうちに、一度も歩かずに21km地点まで到達した。その時点で2時間48分。
10月のハーフマラソンは3時間16分で完走した。今回はその時より28分も速い。
おぉ〜、やるじゃないか、私!!
その後はところどころで1、2km歩いたが、それ以外はずっと走り続けた。
腰、脚、足が痛くなってくる。
歩くと痛みに意識が向いて余計に痛く感じるので、走るほうがむしろ楽だった。
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1周5kmのコースをぐるぐる走り続ける。
走行距離が増すにつれ、やはりきつさが強まる。
30kmを過ぎたあたりだったか、周りに他のランナーがいない場所で、公園に遊びに来ていた親子連れとすれ違った。
通り過ぎた瞬間、子の声が聞こえた。
「めっちゃ遅い走り方やん」
あっ、私のことだな!キーーーッ!!(笑)
「頑張ってるやん」
私に聞こえたと思ったのか、お父さんが一応フォローしてくれた。
そうよ、おばさんこれでも必死に走ってんのよ!
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制限時間は7時間だが、なんとか6時間以内にゴールしたい。
何度もスマートウォッチを見ながら、5時間50分ぐらいでいけるんじゃないかと期待する。
だが終盤はどんどん失速し、結局、6時間22分でフィニッシュ。
夏に立てた目標タイムは5時間。
とんでもなかったな(笑)
やはりフルマラソンは甘くない。
でも体調は良かったし、晴天で日差しは強くなく、この上なく気持ち良い風が吹き、最高の大会だった。
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参加賞のTシャツ。マラソン大会でもらうTシャツとしてはなかなかおしゃれだと思う。
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翌日は頑張った自分へのご褒美として、三宮駅周辺の喫茶店を3軒はしごした。
1軒目は神戸にしむら珈琲店。1948年創業。
朝食をとらずに正午頃に訪れたので、なお一層美味しかった。
パンに乗っているハムが可愛い。
椅子も可愛い。
2軒目は教会をリノベーションしたカフェ、フロインドリーブ。なんと創業100年とのこと。
建物の前に到着すると、思わず見惚れてしまった。
高い高い天井を見上げる。
ニュービターナカンダという紅茶とパウンドケーキ。美味し過ぎました。
最後は茜屋珈琲店。1966年創業。
三宮店が第1号店で、現在は全国に23店舗あるらしい。知らなかった。
カウンター席のみで、コーヒーカップがずらり吊り下げられている。
約200客のカップを揃え、それぞれの客に合ったカップを選んでくれるらしい。
注文したのはブレンドコーヒー。
こんな清楚で可憐な模様のカップを選んでくだすったマスター。さすがである。
しばし文庫本を読む。
もう少しゆっくりしたかったが、夕方になりフライトの時間が迫っていたので、名残惜しい思いで店を後にした。
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今回のマラソン大会&神戸旅行は実に楽しく有意義な経験となり、また、自分はこれから何をしたいのか、どう生きていきたいのかを考える時間を過ごすことができた。
ありがとう、神戸。
また行きますからね〜。